社長室　業務日誌

「３１歳ってどういう年なんだろう・・・」

３１歳という局面だけ見るのではなく、大局観を持って見てみよう。。。

――――――――――

人生全体を、将棋の一局かのごとく、
大局観を持ち、”流れ”を感じ、
それぞれの一手が持つ意味を、全て、
一本の線＝流れの上で捉える＝つまり、俯瞰した上で見た場合、
３１歳なんて、まだまだ序盤に過ぎないかもしれない。

――――――――――

僕は、２６歳という年齢で、一回、遠い回り道をしちゃった、と思っていた。
なんとか、当初の軌道まで戻らなきゃって思っていた。
２８歳のときの焦りには、相当、それが入っていたと思う。

３２歳という年齢までに、戻れたらいいな、と思っていた。

なんで３２かというと、
前の会社の尊敬する大先輩が、
「ビジネスマンは、１０年で完成する」って言っていたからだ。

理由は、１０年あれば、複数の案件がぐるっと一巡するから。
その案件たちから、成功と失敗がいくつか出る。
その経験を基に、次の１０年、マーケットに立ち向かう。

だから、盲目でもいいから、数を多くやれ、
という教えだと、僕は理解していた。

――――――――――

今、改めて考えると、
「１０年で完成」というのは、完璧に一人前という意味ではなくて、
「序盤」として完成、という意味なんだろう。

中盤に突入する準備ができた、という意味で。

――――――――――

序盤とは？　
駒がぶつかり出し、詰め筋を見出すために展開を図る局面である、
中盤のための準備作業に過ぎない。

序盤とは？　
多くの研究の情熱が序盤に注がれているが、
正直、半分寝ぼけながらでも打てる、
誰かがつくった定石を置いているに過ぎない。
無限の選択肢があるようで、実は限られた選択肢からチョイスしてる。

――――――――――

相手との対話が始まる、中盤こそが最も重要。

貯め込んだ実力を発揮し、
相手の出方・力量を見極め、
本当に頭を使う。

勝負の真髄、があるとすれば、中盤かもしれない。

――――――――――

終盤は、中盤の流れを引き継ぐ。

流れを得ている方がミスしなければ、勝つ。
終盤は、後手に回っている場合、
悪手を待つか、悪手を誘うしかない。

アット驚く大逆転なんて、本当はなくて、
全て、中盤で結果は８割がた決まっている。

――――――――――

将棋で言えば、序盤なんて、定石を指しているに過ぎない。

３１歳なんて、７七金を上げた程度かもしれない。

スーパーマリオでいえば、最初のキノコとったくらいかもしれない。
まだ、カメ一匹も倒してませんよ、と。

――――――――――

中盤に駒がぶつかり出し、交換したりする。
終盤は、ミスしなければ、中盤の流れは止まらない。

中盤のミスを取り返すのは、相手のミスを待つしかなくなってしまう。

しかし、序盤のミスは、簡単に取り戻せる。
ていうか、序盤のミスなんて、ミスに該当しない。
序盤の悪手が勝敗を左右したケースは聞いた事がない。

１－１とかは、キノコとれてなくたって、クリアできる。
しかし、８－４とかは、キノコないと辛かった。

――――――――――

人を泣かしたり、裏切ったり、
すっごい手が込んだ回り道しちゃってんじゃないかな、
と自分の３０年を捉えていたが、実は大したことない、かもしれない。

序盤の人脈や実績、リードなんて、
中盤のダッシュに役立つ程度のことかもしれない。

（もし、ミスという形で存在するならば）
序盤で傷つけた仲間や実績、それらミスがあったとしても、
中盤に何の影響も与えない。

恐らく、中盤から構築されるであろう仲間・実績、こそが大切かもしれない。

――――――――――

本当の将棋だったら、中盤の第一手に何を打つだろうか？　

そう考えた場合、３１歳って、序盤なのかな、中盤なのかな。

――――――――――

前の会社の尊敬する大先輩が、
「ビジネスマンは１０年で完成する」って言っていた。

愚直にそれを信じるならば、３２歳の年がその最終年度だ。
３３歳の誕生日で丸１０年、ということになる。

てことは？　３１歳って、まだ序盤・・・？　
しかも、最後の年でも、なんでもないじゃん。

ということは、まだ気の向くままに指せばいい。
読みに入る必要すらない。ということか・・・。

本当の将棋だと、どうするかな。

読みには入らなくても、中盤への突入を意識し出してる。
脳みそのどこかで。

流れを感じ取ろうとしたり、してるかな。
自分の体調や、相手の体調までを見極めようとしたり、とか。

あ、、、、あ、、、、
何も見えない、序盤にこそ、大局観を持とうとしてる。
不思議だな。。。
持とうというか、大局観をもって、ことに取り組もうとしている。

言い換えると、大局観を育むべきなんだ。３１歳の今こそ。

うーん、難しい。。。けど、なんとなく、わかる気もする。

以上