社長室　業務日誌

美しい言葉を使いたい。

我々はテーブルの反対側にいるが、実は既に同じ船に乗っているのだ、
手を取り合って進んでいくしかない、と強く想起させる言葉。

もし、これから同じ船に乗り込むのであれば、
聞いた瞬間に心に留め置かれ、
部屋を出てから家に帰る途中に思い返されるような、
何日も僕達の顔が思い浮かんでしまうような、
強い印象を残すような言葉。

発した言葉の意味・真意、本質と、
その背景にまで、思いを巡らせてもらえる、
そう、考えるきっかけになってもらえるような、
相手の心を探り当てるような、そんな言葉。

この人たちと一緒にやりたい、
僕も何かやって役立ちたい、と行動を起こさせるような、
心を後押しするような言葉。

言葉では、人の心は動かせない。
しかし、自ら動くきっかけになるような、そんな言葉。

それでいて、ストレートすぎず、野暮じゃなく、
つまり、美しい言葉。

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また、共通の敵に立ち向かうときは、
絶対に二人の船を守り通す、その気持を伝播させるべく、
敵に向かっては強い言葉を使ってもいい。
しかし、味方からの嫌悪感は生まない、そんな力を込めた言葉。

罵るのではない。

この敵は元々は味方だったかもしれない。
将来は、味方になるかもしれない。
だから、とどめなんて刺したくない。
ただ、僕達の船を守りたい。だけど、敵の船もそれなりに守りたい。
そんな慈愛に満ちた、けど、この瞬間は、これがスジだと伝える言葉。

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多分、言葉自体の問題ではない、とも思う。
じゃ、なんだろう。

言葉は、何かが表面化したに過ぎない。

よって、ストックとフローの関係にある。
財務の常識として、強いフローは、強いストックなしに生まれ得ない。

恐らく、この問題も同じ構図となるだろう。

では、言葉をフローとするなら、ストックは何か？　
考えてみよう。

以上