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僕達は、小さな証券会社だ。 そんな僕達が、もっと大きくなっていくにはどうしたらいいのだろうか? 僕達は、どうせ、大企業のボンド発行を任せてもらえない。 それに、そんな商品、 僕達のアカウントに口座を持つ個人投資家には売れないだろう。 投資銀行だから、大口機関にはめ込んでいくのは当然のことながら、 僕達の強みを活かした、なんらかの戦略を編み出していかないと、 いかんだろう。 顧客(資金調達主体=資金不足主体)は誰か? その顧客が取り組む事業(製品・サービス)は何か? その製品・サービスで満たされるんは誰か? 資金調達のために用いる金融技術は何か? どの程度のリスク・リターン設計に仕上げるのか? 何のリスクを抑制するのか? 今まで抑制され得なかったのはなぜか? 一発商品で終わらず、継続的に資金需要が見込めるか? (開発した技術・ノウハウを転用できるか?) 欲しがる顧客(資金余剰主体)は誰か? どの程度のリスク・リターン設計の商品を欲しがっているのか? なぜ、それを欲しがるのか? (どういうポートフォリオとなっており、何を埋めたいのか?) ――――――――――― 『金融イノベーター群像』(久原正治 著)シグマベイスキャピタル刊 新しい金融サービス・金融商品、 つまり金融イノベーションが起こった、そのとき。 それは、つまり、新しい成長産業が出てきたとき、というのだ。 従来型の金融技術では満たせない、急成長の新産業と、 常に高利回り運用商品を探している機関投資家。 そして、両者をつなぐ金融事業者。 資金不足主体(イノベーター)と、金融事業者(イノベーター)。 産業は、担い手だけでは生まれない。資金があって初めて生まれる。 担い手としてのイノベーターと、金融技術のイノベーター。 つまり、イノベーター同士が手を組んだ、という。 ――――――――――― 米国の具体例としては、 シリコンバレー、IT産業の勃興(資金不足) ↓ ↑ ベンチャーキャピタル・ファンド(Kleiner, Perkins, Caufield & Byers等) ↓ ↑ 機関投資家(資金余剰) M&A、LBOによる企業再生(資金不足) ↓ ↑ LBOファンド(KKR等) ↓ ↑ ハイイールド債(ジャンク債)(Drexell Burnham等) ↓ ↑ 機関投資家(資金余剰) 低所得者層の借入ニーズ ↓ ↑ サブプライム・ノンバンク(Mercury Finance Co.、Green Tree Financial Corporation等) ↓ ↑ 小口証券化技術(ウォール街の各証券会社) ↓ ↑ 機関投資家(資金余剰) ――――――――――― 日本だと既に、 邦銀の不動産ダイベストメント・ニーズを、 不動産ファンド運営ベンチャー企業が、掻っ攫っていった。 すごい嗅覚だなあ、と感心せざるを得ない。 次にくるのは、なんだろうか? 僕達のケースでいえば、下記2パターンが考えられる。 <パターンA> 資金不足主体 x1 ↓ ↑ 金融事業者 y ↓ ↑ 僕達(ネット証券会社) ↓ ↑ 個人投資家(資金余剰) <パターンB> 資金不足主体 x2 ↓ ↑ 僕達(ネット証券会社) ↓ ↑ 何らかの金融技術 z ↓ ↑ 機関投資家&個人投資家(資金余剰) (今後のTo Do) ・x1、x2、y、zを見出していくこと なお、 Aでは「個人投資家への販路・PR能力」がカギとなり、 Bでは「新産業への嗅覚・目利き能力」がカギとなる。 ――――――――――― ところで、個人投資家の買いたい商品とは、 小口、高い流動性、ハイ・ボラティリティ(投機性) だと、現在の所、思われている。 (プライベートバンキングとなったなら、そうはならないと思うが) この点、ゴールドマンサックスが開発した『eワラント』や、 為替証拠金取引は、 上記、個人投資家のニーズを満たし、大流行している。 提供したプレイヤーとしても、 十分なサイズの”金融商品ビジネス”として捉えることが可能、といえるだろう。 しかし、これらは資金不足主体を満たしていない。 つまり、eワラントや、為替証拠金取引の誕生のおかげで、 急成長した実際の産業はない、ということだ。 これはこれでいいのだが、 金融イノベーションが、新産業の後押しとなった、というようなことになったら、 金融マンとしては、生まれてきた甲斐があった、というものだ。 以上 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/28 11:38:28 PM
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