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社長室 業務日誌

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2005/09/02
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カテゴリ:カテゴリ未分類

今日、例の大企業とMTGをした。

先方担当者いわく、

「本日は、わが社の”偉い人”と、貴社の”偉い人”を招きます。
 決して粗相のないよう、綿密な準備と・・・
 あーでもないし、こーでもない・・・」

おいー、てめー、誰のために仕事してんだよー。

しかし・・・、

――――――――――――

めっちゃ楽しいMTGだった。

話すのは偉い人だけ。
僕は、末席でそのやりとりを、緊張しながら聞いていただけ。

そして、僕は、今日、合意できなければ、どうなるのか・・・
と、ビクビクしていただけ。

結果は・・・、超★盛り上がっていた。

――――――――――――

僕は、今日のことを一生、忘れないだろう。

相手の”偉い人”が言ったんだ。

そんなつもりはなかったのに、
相手のペースに巻き込まれて、ガチガチになっていた僕達に。

粗相がないようにしよう、
とにかく無事に案件を成立させないと・・・、
なんて、いつの間にか、そんな風に考えていた僕達に。

「ほらほら、そんなに硬くならないで。
 せっかくだから、楽しんでやりましょうヨ~★」

って。

「そうだね、このボタンはこうしたいね~♪
 それから、こういうタレントを使って、バーンと、ドーンと行って。
 今までにない、全く新しいものをつくろうよ!! 
 ・・・ウヒョー、楽しいなあ★」

「やっと、楽しい話ができるよね~ この日を待ってたのよ~
 サービス・事業をどうするか。楽しいね~★
 あ、あの、ストラクチャーとかは、なんか、適当にやっといて♪」

とても愉快なオジサンだった。。。

――――――――――――

僕は、目から、ウロコが落ちたんだ。
一体、僕は、何をしてたんだろうって。

そうだよ、この案件、楽しいんだよ。
だって、新しいんだもの。

僕は、自分で自分を、つまんない方へ追い込んでいたんじゃないか。

その場にいたメンバーの中は、
僕を含め、年齢が若い人間ほど、ガチガチで、楽しんでなかった。

疲れていたから、かな。

もしくは、
この案件の当初、僕は大きなチョンボをし、相手に迷惑をかけた。
相手の信頼を壊し、案件そのものが壊れかけた。
必死のカバーリングを行った。
もう一度、チョンボをしたら、絶対にダメだ、と自分に釘を刺していた。
必要以上にこわばっていた。
僕が関与する案件は、全て成立させねばならない、100%の完成度でなければならない、
                     ^^^^^^^^^                 ^^^^^^^^^^^
という、変なプライド・エゴで、カチンコチンになっていた。

そういえば、途中まで、僕だって楽しんでいた。
家に帰るのがイヤなくらい、楽しかった。
こんなに楽しい案件は初めてだ、くらいに思っていた。
楽しい♪ 楽しい♪ って、毎日、歌いながら仕事していた。
メンバーの中で、僕が一番、楽しんでいたくらいだった。。

その後、ミスに怯え、眠れない日々が続き、(どっちにしろ寝てない・・・)
ミスをカバーした上で全体の論理整合を追求するという苦しい作業に追われ、
かつ、自分でコントロールできない、
初めてのタイプの相手に翻弄され、イライラを募らせていたのだ。

しかも、そのイライラは、決して相手のせいではなく、
僕の「何とかミスをカバーし、着地させたい」という、
いつもよりエゴが強まった欲求によって、増幅されていた可能性がある。

そして、完全に、まるっきり、本質を見失っていたんだ。

――――――――――――

僕は、思い出した。

相手の”偉い人”が、新しいサービスについて、本当に楽しそうに話す顔を見て。

こういう人のために、働きたい、って思って、僕は仕事してきた。

こういう案件をつくり、
こういう人が楽しく仕事ができるようにする、
こういう人が、こういう笑顔を見せて仕事をできる、
ということこそが、自分の存在意義だ、と思って、僕は仕事してきた。

完全に、忘れてた~。

いつから、自分が主役だなんて、思うようになっていたんだろう。
交渉の矢面に立ったり、プロジェクト全体を見るようになったからかな。

いや、
ミスをし、カバーしたい、
自分の存在・力・成果に傷をつけたくない、
と思った瞬間から、だろう。
相当にエゴが入った状態だったんだなあ。。。

バイアスをかけずに物事を見ろ、といつも言っているのに、、、
僕自身が、僕という存在をタテに、全てにバイアスをかけてしまっていた。

――――――――――――

僕は、昨日の何年かぶりの、どん底・やけ酒から、一気に自分を取り戻せた。

31歳の僕にとって、
この案件と、昨日のどん底と、今日の気づきは、必然だったんだと思う。

皆さん、本当に、ありがとうございました。

以上






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Last updated  2005/09/03 12:34:30 AM
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