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社長室 業務日誌

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2005/10/20
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カテゴリ:カテゴリ未分類

新しい、放送・映像サービスとは、なんだろうか? 
どうやったら、新しいサービスが生まれるのだろうか? 

それは、作品レベルの問題ではない。
制作体制の問題だ。

また、さらに突き詰めると、制作現場の変革だけじゃダメ。
経営の変革が必要なんだ、という結論に突き当たる。

――――――――

もし、PCで、昔みた、テレビやアニメが見ることができたら、嬉しいだろうか? 
つまり、時間を超えたサービスの提供。これが消費者に大受けするのだろうか? 

そうは思えない。

TSUTAYAのタイトル別売上構成はどうなっているだろうか? 
同じデータは、スカパーでは? 有料ストリーミングサービスではどうか? 

新作コンテンツで過半を占めている。
みんなね、新番組を求めてるんだよ。
24とか、すっごいのを待ってるの。

過去に放映されたTV番組なんて、喜んでみるのは少数派なのだ。

そんなものを放送するために、
ストリーミングって、生まれタンじゃねえぞ!! 

放送制作コストの低減化、というのが、
インターネット・ストリーミングの本質だと思うよ。

なのに、くだらない少数意見のために、
民間が莫大なコンテンツのストリーミング化のコストを負うのか。

そんなコストがあるなら、新しいものをつくろう!! 

ちなみに、少数意見の組み上げは、日本では、図書館がやる類の事業領域となっている。
(ちなみに、韓国では、国家が、TV局にストリーミング化の「義務」を課している。
 但し、コストは国家が予算として負担している。)

――――――――

消費者が、求めているのは、新しいコンテンツ、新しいストーリー、新しい映像だ。

日本人が見たことのなかった、韓国の映画とか。
往年のハリウッド俳優で見飽きた顔かもしれないけど、その彼の新作映画とか。
もしくは、低予算でも、本当に素晴らしいストーリーのドラマとか。
無名の誰かがWebで書き綴った、無名の物語とか。

過去のアニメとかドラマなんて、どうでもいいんっす。
そんなの、午後4時あたりにやってる、ただの再放送だから。

今、まさに生み出されているコンテンツに、ECをくっつけようなんて、それもどうでもいいんっす。
そんなの、ただのテレビ通販だから。
同じ30分、まるごとジャパネットに枠を卸した方がリスク・リターンの極大化になるから。

そうじゃなくって。新しいもの!!!! それ!!!!!!! 

――――――――

支配とか、そんなんじゃないんだよ。
今の君に、興味はないんだよ。
今の君を支配したって、何にも得るもの、ないんだよ。

本質は、新しいコンテンツをつくっていこうぜ! という点にある。
新しいコンテンツをつくれる、そんな会社になろうぜ! という点にある。

――――――――

そういう意味では、JVだっていいのかもしれないね。

いや、資本構成なんて、どうでもいいの。
形だけJVつくっても、動かないジャン。

本当に、心底、入れ込んで欲しいの。
僕達が考えているのと同じくらい、入れ込んで欲しいの。

――――――――

そんな、新しいコンテンツ、本当に消費者に受けるの??? 

いい質問ですねえ。

えーとね、やってみないとわからない。それが、コンテンツビジネスだもの。
鉄板だといわれる、踊る大捜査線も次回作だって、わからないと思う。

こういった事業に対峙していくには、どのような経営が求められるか。

いくつかのプロジェクトを走らせて、ポートフォリオ経営していくしかない。
そして、そのポートフォリオの強さを元にした、資金調達力こそが競争力の根源となる。
(制作力を支える財務力、といえよう)

米国のベンチャーキャピタルのように、
当たり案件からの収益極大化する観点を持ったポートフォリオ経営。
(※日本のVCのような、ハズレ案件の回収に躍起になった経営はNGだ)

ハズレが出ても、出ても、ガンガンいいものを生み出しに、勝負しに行く。
勝負しに行く代わりに、損益管理もちゃんとやる。
当たり作品が出たら、広告価値としても、有料コンテンツとしてもキチッと回収極大化を行う。
ハズレが出ても、研究して、また勝負しに行く。
日本のVCみたいに、ちょっと外したら、すぐに手を引っ込めるなんてやらないんだ!! 

そのために、メディアチャネルの多様化を、1つから2つ、そして3つ、4つにしていく。
ハズレ案件を垂れ流すためじゃない。
当たり案件の回収極大化のために、チャネルは多様化するの。

――――――――

現場を、新しいモノを生みに走る集団に変えていくには。
それと同時に経営スタイルも変わっていかねばならない。

『リスクをとりに行く、ポートフォリオ型経営への移行』へ。

それが、本件の本質である、といっても過言ではございません。

でも、だーれも、わかってない。。。日本じゃ、無理かなあ。。。

以上






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Last updated  2005/10/20 03:58:47 PM
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