カテゴリ:ワインと料理のマリアージュ
今朝、小田川さんからファックスで16日のメニューをいただきました。相当お忙しいようで、残念ながらフランス語のほうはいただけませんでした。時間があればフランス語に挑戦したいのですが、ちょっと無理みたいで、あきらめますね今回は。
とにかく今回は日本語ですが、そのいただいたメニューを見てさっそく訂正です。昨日、オードブルの一皿目が赤ピーマンのムースだと言いましたが、正確にはパプリカのバヴァロワでした。どう違うのかは定かではありませんが。 二皿目のオードブルは、左側手前から奥へ時計回りに、茄子のタルタル バジル風味、ズッキーニのフリット、自家製スモークサーモンとアヴォカド、ポルチーニのブルギニョン、夏大根とフォアグラです。昨日の日記を参照してくださいね。 この一品とグラムノンのヴィオニエの相性が素晴らしかったのでした。 ここでテーゼです。南仏と夏野菜。 それとも、日本の夏と野菜の相性なのだろうか。ケイトにその話をしたら、小田川さんの料理は野菜がとても美味しいの、そこが凡百のフレンチと違うところよ、とただのケチとは思えない、鋭利なメスの一言です。オヌシ、なかなかやるな、と感心したところで、そうかと、Rokku は合点がいきました。 だから、小田川さんは南仏が好きなんだ。だから南仏のワインって、ハーバル・イメージなんだとね。やっぱり、共通点があるんですよ、たぶん。行ったことないけど。 もちろん、これは後日談。そのときはうまいうまいと、千本セラーさんはグラムノンの真価発見に興奮気味。Rokku は、グラムノンのワインがなるほど南仏を意識した料理と実に見事なマリアージュを見せることにただただ脱帽でした。 さて、お次はオードブルの三皿目で「自家菜園の夏野菜のテリーヌ」です。またまた、夏野菜ですよ。 中が見えませんが、インゲン、アーティチョーク、しし唐、大葉(外を囲っている黒いやつね)、これをチキンで混ぜ合わせて固められています。上に載っているのはコンソメのジュレ添えですね。色で分かるかと思いますが、人参は手前、向こうがセルリ(セロリといわないところがミソ)です。セロリがまた美味しかった! ところで京都も野菜ですよね。畢竟、うまさの極意は野菜にありかな。 とにかく、美味い野菜をフレンチ仕立てで食べたければ是非ル・トア・ド・パリへ。そういえば、話に出ただけで、実現しそうにないプランに「うなぎ」がありました。そうそう、イールです。話には聞いたことあるけど、実際に食したことはない、と思う。あったかもしれないけど、まったく印象にない。何か、食べたような気もやはりするのだけど、でもまったく覚えていないので、すごく興味があるけど、お金がもうない。やっぱり、また今度か。 ここで出たワインが、プロヴァンスの赤、シャトー・デ・サラン(Château des Serrins 2000)です。やはりハーバルでしたね。そうか野菜がキーワードなんですね、たぶん、南仏は。 悪くはないんですが、残念ながら、他のワインの個性が強烈なので、その点、ちょっと優等生的ではありましたね、千本セラーさんが言うとおり。でも、南仏のワインにありがちな、妙に濃いワインではなく、優等生ではありながら、タチのよさを感じましたよ、Rokku は。 そして、次はブイヤベースですから、当然シャトー・シモーヌのご登場です。ところが、Rokku は相当興奮していたのでしょう、シモーヌの写真を撮るのを忘れてしまったようです。だって、ないんですよ。後でエチケットはブイヤベースのソースの写真で分かりますが、ヴィンテージまでは分からないですから、ここで言いますね。98年と99年の飲み比べです。 マイクさんは99年の方がお好きのようでしたが、千本セラーさんは98年、Rokku も98年の方が秀逸と思いました。ゴメンね、マイクさん。やはり、あのキリッとした感じがたまりません。それにしても、なかなか気品のある酸です。日にちが経ってきたので、印象はぼんやりしてきていますが、それでも、確かにブルゴーニュとは違った意味で、高い質を思わせました。 それは、とりわけ、ブイヤベースとの相性において、素晴らしいものがありました。ブイヤベースの甲殻類の香りなのでしょうか、あの独特の表現しづらい「臭い(くさいわけではありませんが、独特な香りであることに違いはありません)」と、シモーヌの白のキリッとした感じは大変相性がよかったです。Rokku は思いました。なるほど、ブイヤベースにはシモーヌだな、と。決まりました。Rokku が持っているシモーヌのストックは、必ず、小田川さんのブイヤベースで消費します。たぶん。 それでは、まずブイヤベースのスープ。 写真を見ただけで、味をまざまざと舌に思い出します。これはねえ、逸品という言葉も使いたくないほど、すごく美味しかった。とても味わい深くて、なおかつスッキリしていて、美味い! 表現がないのがとても悔しいけど、しかし、素晴らしい味です、としか言いようがない。 そのブイヤベースの魚は、スズキ、金目、オマール、イサキ、帆立貝、ムール貝、蛤を使ってありました。その写真が、 食感まで思い出してしまうほど、美味しい魚たちでしたよ。これは、本気で食べに来る価値ありです! だまされたと思って食べにきてください。そこに広がるのは日本ではありませんよ。ものすごく美味しいです。 やっと、ソースの写真とともに、シャトー・シモーヌが映っていますよ。 ソースの名前はルイユ。意味は知りません。 恭子ちゃん、やっぱり来るべきだったかも。でも、心配しないで。チャンスはいくらでもある。 今日のブログは無茶苦茶長くなってしまったけど、三日でこの話を終わらないと、読者のみなさんは飽きてしまう。 先回お知らせしたときにそのことを知ったので、明日を最後にするためには、ここまで進んでおく必要がありました。お許しくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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