Professor Rokku のワインの日々

今日は、姉夫妻が名古屋からやってきたので、お昼をどこかで食べようといろいろ考えました。

こういうとき、ケイトと Rokku は、年老いた母のこともあるので、まずは和食で考えます。そんなに選択肢があるわけではありませんが、もし二人が中央線で来れば多治見に迎えに行くついでに、ちょうどよい和食屋があるので、そこにするつもりでした。

多治見なら、選択肢は二つです、Rokku の場合。一つはうなぎで、老鰻亭といいます。不定休でよく休みだったりするので、意外に回数はいっていませんが、うなぎがとても美味しかったので、もう一度行きたいと珍しく Rokku が思ったお店の一つです。

でも、ケイトは気乗りしない様子なので、もうひとつの選択肢、余白を推しました。ここは、なかなかリーズナブルな価格で丁寧な和食の料理を食べさせてくれるので、また行きたいと思っていたのです。

ところが、姉夫妻は車で来ると言います。そうするとわざわざ多治見まで出向くのもちょっと大仰なので、美濃加茂（こちらのほうがちょっと近い）へ行くことにしました。シティホテル美濃加茂はなかなか美味しい昼食を食べさせると聞いていたので、食指が動いたのです。

早めに行かないと入れないかも、と聞いていたので、少し慌てたつもりでしたが、なにせ美濃加茂までどれぐらいで行けるか、その見当のつけ方が下手な上に、駅の北側なのか南側なのかもよく知らず、結局、ほとんど12時ごろになってしまい、ちっとも早くありませんでした。

実は、ここに来てみたいと思った大きな根拠は、やはり美濃加茂にある「沢庵」というお店の存在です。一度行ったことがあって、ものすごく美味しいとは思いませんでしたが、筋はかなりよかった。そして、ここの料理人が元シティホテル美濃加茂で料理長を務めていたというのですよ。

ということは、このホテルのレベルはケッコウ高いはず。そう Rokku は踏んだのでした。評判もありましたしね。

和食の店はホテルの８階にありますが、行ってみたら、もうほぼ満席状態で、５人は入れませんでした。ホテルのいろいろな案内が必ずしも親切ではない（というか初めて来る者にはひどく不親切な案内！）ので、ちょっと面白くない私たちは、とても待つ気にはならず、下に下りていって、それなら、フレンチでも試してみようか、ということになったわけです。

行ってみたら、安いんですよ！　ちょっとびっくりしました。魚料理までなら1,500円、お肉まで食べても2,000円のフルコース！

カメラをもって行かなかったものです（マイクさんに言われていたので、出かける前は覚えていたのですが……、残念！）から、お見せできませんが、オードブルからケッコウいい質なんです。派手ではないけど、素材がきちっとしている。つまらなくなって、品が下がりかねない９品のオードブルをそれなりにきちんとまとめている、そんな好印象です。

ちゃんとスープまでついていて、冷製のコーンスープか、フランス産オレンジキャロットのスープと言いますから、全員が後者を選びました。シェフのオススメはコーンスープなんですがね。オレンジキャロットって、オレンジと人参をただ合わせただけなの？と思えるほど、オレンジの味が強いのですが、ちゃんとそういう人参があるのですねえ。さっぱりしてケッコウ美味しかったです。ちょっと甘すぎると言えなくもないけど、心地よさは悪くない。

続いての魚料理は、ホントにびっくりしました。だって、オマール、イサキ、サーモン、ホタテが、サフランの香りが軽く立つトマトソースに入っているのですよ。それがどれも美味しいんです。青梗菜まで乗っていたりして、ちょっと変り種のブイヤベースもどきです。美味しい！

何より安い！　びっくりした、Rokku は。

さらに、お肉も、そんな牛肉牛肉した（Rokku はこういう牛肉、嫌いなんです。だって、牛って臭いでしょう？）ものではなくて、さらりと鮮度を感じさせる美味しいお肉でしたよ。

これにケーキバイキングがついて、コーヒーか紅茶付きで2,000円！　ケーキなんかとても食べられません！

ケーキを食べたい人は、1,500円の魚料理コースで十分です。そういえば、６階の和食屋さんも、メインの売りは1,260円の御膳でしたね。なんと、この値段で鱧がついているのですよ！

5階にはバイキングもあるのだそうです。これはなんとしても、全部試してみる必要があります。そうケイトと固く誓った一日でした。

マイクさん、ジェーンさん、今度ご一緒しませんか？