テーマ:英語のお勉強日記(8041)
カテゴリ:英語の勉強をする
じゃあ、日本では「やる気」を持った英語の勉強は無理か? そんなことはありません。大変ですけど。
そのヒントはダンのサバイバル・イングリッシュの獲得の仕方にあります。彼は文字として英語をまったくやっていなかった。音だけの世界を音だけとして仕入れ、その音世界を現実世界と対応させて、次第に意味として弁別できるようになっていった、ということです。これと同じことをやれば、誰だって(たぶん)英語はできるようになるはずです。少なくとも聞き取れるようにはなる。 英語で言われていることがよく分かるかどうかは別にして、ね。特に、難しい話をよく分かるためには、知性が要ります。つまり、本を読む力が必要になります。要するにボキャブラリーです。これをつけるには本を読まなければなりませんから、それは別途に考えるしかありません。それはそれでまたお話しましょう。 とにかく、まず耳と口です。いわゆる英語耳と言われるようになったもののことですが、たぶん、それを言うのなら、英語口も要るでしょうね。要するに、英語の体育です。だって、発音というのは、口の周りの筋肉を動かして、ある特定の音を出すことですから。その空気の出し方、つまりは筋肉の動かし方を日本語型から英語型に変えてしまえばいい、ってだけの話ですからね。 Rokku より年配の方の聴解力を考えると、リスニングだけ分けて訓練する方法はあるのでしょうが、それならいっそ英語の言い方もついでに、というのが、Rokku の推奨する日本でのサバイバル・イングリッシュ習得方法です。やり方は簡単で、いわゆる「シャドウイング(Shadowing)」と呼ばれている訓練方法です。 その名の通り、言われた英語をそのまま繰り返して再生するだけの訓練です。もともと同時通訳の訓練として使われてきたと聞いていますが、Rokku 自身、これで訓練したので、この効果がどれほど絶大なのかをとてもよく知っています。 もちろん、授業でもいろいろ試してきましたが、残念ながら、Rokku の勤める大学に来る学生はどちらかというと高校時代まで英語が苦手、という人が多くて、基本的な語学の力がどちらかというと不足している(特に読む力)ので、どうしても伸び方に偏りがあり、Rokku ほど劇的に変化した人はいなかったですが、もしやる気があるのなら、こんなに効果的な方法はおそらく他にないでしょうね。 ただし、誤解しないでくださいね。リスニングと会話、つまり喋ることだけですよ。これでうまくなるのは。理解力をつけるにはやはり読む力が必須ですので、そのことを誤解しないでくださいね。だから、本当言うと、ある程度の力が既にある人(英検準二級、TOEICなら450~500点ぐらいか。この点については、統計をとったわけではないので、ただの推量です)にこそ役に立つやり方だと思います。少なくとも、ある程度のボキャブラリーがないと闇雲にやったダンとあまり変わりないかも……。 ということは、幼稚園から小学校一年生に戻ったつもりでやらなければいけない、そういう覚悟が必要かもしれません。 ま、とにかく、ゴタクばっかり言っていても始まりませんので、やり方をお教えしましょう。まず、何か衛星放送のテレビ・ニュースが見られる環境を作ります。イギリス英語ならBBCかオーストラリアのABC(だったと思う)。もちろんカナダでも構わないけど、それが日本で放送されているかどうかは知りません。一番手っ取り早いのはNHKの衛星放送。あれならアメリカやイギリスやあちこちの英語ニュースが手に入るでしょ。ダビングしても、しなくても構いません。リアルタイムが一番いいと思いますが、うまく練習時間と放送時間が合わなければ、ビデオにダビングでもいいです。 後は、イヤホンを用意してください。両耳にしたほうがいいです。イヤホンが嫌いな人はなしでやっても構いませんが、残念ながら、効果は半減します。イヤでも、できたらイヤホンでしたほうがいいでしょう。 これだけのものが用意できたら、後は聞いたとおりに繰り返せばいいです。それだけ! え? ポーズはないの? もちろん、ありません。アナウンサーが言ったとおりの英語をそのまま、すぐに繰り返すだけです。まるで早口言葉の練習をしているみたいに思うかもしれませんがね。 そんなの、何にも言えませんよ、ですって? 当たり前じゃないですか、だってあなたはリスニングが苦手なんですから。今までそれなりに聞き取れると思っていたのは、単に推量しているだけです、相手が言っているだろうなと思われることを! そんなあやふやな理解で、言われたことを繰り返せるはずがないじゃありませんか。 言ったでしょ、英語の体育だって。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[英語の勉強をする] カテゴリの最新記事
|
|