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Professor Rokku のワインの日々

Professor Rokku のワインの日々

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Mar 6, 2008
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3月1日の卒業式の後、実は、ル・トア・ド・パリでワイン・アンド・ランチがありました。前にシェ・シバタのことで小田川さんに聞いてみるね、って言ったと思いますが、あのプレスティージュにいた若者がそうなのかどうか、です。

聞きました。やっぱり、柴田氏だったようです。どんな容貌だったか、まったく覚えていませんが……。

というわけで、今日は久しぶりに写真つきでフレンチのご紹介です。一緒に飲んだワインもお知らせしつつの、長いブログになりそうです。ついでに、同じドメーヌの比較的手頃なワインも、楽天内のショップからご案内いたしましょう。

今回のワイン会には、教え子の恭子ちゃんも静岡から参加してくれました。彼女、2年以上前のブログでの写真を見て、前から、チャンスがあればぜひ!と言ってました。そこで、この日の話をしたら、行けると言うので、遠路はるばるはせ参じてくださったわけです。

この子と玲子ちゃん(もうこんな呼び方はできない年令になっているはずですが、Rokkuの頭の中ではまだ学生の頃のままなんです)は、本当に面白い子たちで、二人で中国をかなり奥地まで旅行してくるわ、シベリア鉄道を使ってロンドンのビクトリア駅まで来るわで、話題に事欠かない学生たちでした。そのビクトリア駅には、ちょうど研修に行っていたRokkuが出迎えたのですよ。適当に日にちと時間だけ聞いておいて。イギリスで! 会えなかったらどうするつもりだったんでしょうねえ……。

さて、会の始まりです。まずはシャンパーニュ。2本用意しました。1本目がミシェル・アルノー(Michel Arnould: 英語のアーノルドをフランス語でどう読むのか、調べてもよく分かりません。普通ならアルヌーとでも読みそうですが、Rokkuはフランス語はよく分かりません。でも普通、ouってウーと読むでしょ? 果てしなく疑問なんだけど、ここは一応、インターネットで流通している表記に従います。どなたか教えてください)は、ピノ・ノワール100%の本格的な割に、手ごろなシャンパーニュ。なかなかコクを感じさせるもので、蜂蜜香も含めて、さすがピノです。でも、ウーリエのような重さを期待している人には、軽く感じられるかも。本格的でありながら軽めのシャンパーニュ、という要望には応えてくれる一本です。

arnould

写真はこれです。エチケットはかなり個性的なので、お店にあればすぐ分かるでしょう。もっとも、見つかればの話ですが。

小田川さんが合わせてくれた料理は、フランス産フレッシュフォワグラ“ル・トア・ド・パリ特製”(Foie grais frais de canard à la façon de "le toit de paris")。

フォワグラ

Rokkuは昔、フォアグラに合わせるワインに困ったことがあります。最も合うとよく言われるのは甘口ソーテルヌです。たとえば有名なディケム。さぞかしおいしいでしょうが、何より問題なのはこの料理が、必ずオードブルとして供される点です。そんな段階でソーテルヌを出してしまったら、もう後のワインがない。だって一番アルコール度の高い、「酔う」ワインですからねえ。いわばトリのワイン、しめのワインなのです。極め付けが先に出てしまったら、後のワインの出番がない。

フォアグラに合うワインはないものか? 色々考えました。プリモ・パラトゥムという銘柄のワインを那須さんに教えてもらったので、試してみましたが、小田川さんには、「こちらのほうが合いますよ」といって、別の料理が即興で出てきました。それは事実もっとワインによく合いましたが、Rokkuはショックでしたねえ。センスの前には、努力など何の役にも立たない。そのショックのせいでしょうか、料理はまったく覚えていません。でも、よく合ってました、パラトゥムのワインに。

と同時に、小田川さんの懐の深さにも感銘しました。すぐにワインに合わせて料理を提供できるだけの技術と知識とセンスにです。ル・トワ・ド・パリでワインとのマリアージュをと思われる方は、ぜひワインをご持参ください。もちろん予約は忘れないでくださいね。ワインを持っていくと断りさえすれば、小田川さんは予算内で最高のものを用意してくださると思います。もちろん、銘柄はお伝えくださいね。何を持ち込むのかもわからないのでは、手の打ちようが遅くなるはずですから。お忘れなく。あ、それから、小田川さんにお味見をしていただく心の余裕もお忘れなく、ね。

そいで、Rokkuが何が言いたいかというと、そう、この実に美味な、小田川さん定番のフレッシュ・フォワグラ(Rokkuは慣れてますから、普通にこう言ってしまいますが、それはそれはおいしい、蜂蜜の甘さと黒胡椒がらさとフォワグラのねっとり感のハーモニーです、感動ものですよ)に本格シャンパーニュはよく合う、という実に単純な事実なんです。しかも、このシャンパーニュをRokkuはほとんど冷やさずに持ってきてしまったものだから、少し甘みが目立つ。それがまた、ことさらにフォアグラにピッタリ寄り添わせる感じ。敵は本能寺というか、どう形容すりゃいいのか困るけど、とにかくよいマリアージュでありました。脱帽。

このアルノーのシャンパーニュ、なかなかいいシャンパンであることは間違いありません。値ごろ感もあるので、紹介しておきましょう。
ドメーヌ・ミッシェル・アルノーDomaine Michel Arnould Grand Cru Verzenay Brut Tradition
グラン・クリュ・ヴェルズネィ・ブリュット・トラディション


古武士屋さん
税込み5,775円 残り8本だそうです。
ただ、Rokkuは、まとめ買いのバーゲンではあるものの、これより1,200円ほど安く買いました。相場に詳しくはありませんが、できることなら後500円は安くしてもらいたい感じはあります。ただ最近、ワインは高含みなので無理ないかもしれませんが。

2本目のシャンパーニュは、同僚の人が持ってきてくれました。写真がないので、アフィリエイト用の画像を掲載しておきます。

[NV] Egly Ouriet Les Vignes de Vrigny - Egly Ouriet
エグリ・ウーリエ レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニー - エグリ・ウーリエ

アサヒヤワインセラーさん
税込み7,329円 残り3本だそうです。エグリ・ウーリエは、とにかくコクのあるシャンパーニュで有名です。冬に重いシャンパーニュをと思うのならこの銘柄ですが、当然そういうワインは値段も高い。かなりの値段ですが、ものはいいです。期待を裏切ることはありません。一番一般的なもの(ピノ・ノワールとシャルドネの混醸もの)でよければ、これよりほんの少し高いぐらいの値段であります。

このレ・ヴィーニュ・ド・ヴリニーはピノ・ムニエという葡萄100%のもので、普通の重厚なウーリエとは少し趣きが違います。普通のピノ系とは値段の開きが1,000円ほどありますね。

味の傾向は、今言ったように、かなり違う。こちらは酸が強いです。好き好きかもしれませんが、本格嗜好ならやはり1本目でしょうね。そのほうが無難。こちらは少しビネガーの感じもあって、良くも悪くも独特な趣きです。

じゃあ、悪いのかというと、さすがウーリエです、悪いことはもちろんない。そうではなくて、普通じゃない、ということです。シャンパーニュって、悪くすると、個性があまりないでしょ? Rokkuはそう思うことが多い。だから重めのものをと、つい気張るのですが、それらは当然値も張る。そうすると、また個性の話に逆戻り。そこまでお金を出すほどのものか?となる。で、ついつい買いそびれる。その結果が、結局個性のあまりない無難なシャンパーニュに落ち着く。果てしない悪循環です。

個性という点では、このヴリニーはまったく問題ない。どこかのホームページに、赤ワインの良さを志向したとのドメーヌの付言がありましたが、さもありなん。酸の強さはある種のコクに通じますから。ただ、Rokkuにはそれがビネガーに感じられたというだけのことです。

そういえば、このシャンパーニュはロゼを思わせるフレーバーもありましたよ。飲んだときには赤ワイン志向などまったく知らなかったRokkuですが、ドメーヌとしては赤のフレーバー=ロゼ系のお手頃なものを、というデザインがあったのかもしれません。

こうやってブログに書いていると、最初のうち、悪く評価している自分(事実、飲んだときは悪い評価でした)が、次第に、むしろこのシャンパーニュの良さを代弁しようとしているような気がしてきます。飲んだときの感想では、このワインはちょっと酸が強すぎと思いましたが、ロゼと考えればけっこう本格的なロゼが楽しめるシャンパーニュとも言えるからです。しかも、それは単なるRokkuの思い過ごしなどではなく、事実ドメーヌの志向している線とも合致しているらしい。

そうすると、ですよ。これは、かなり本格的なロゼ・シャンパーニュの代替品として使えるかもしれんということになります。ご存知のとおり、シャンパーニュのロゼはやたら高い。5割増し。下手をすれば2倍です。しかも、安いのは如何にも代替そうろうで、それを飲むと「ロゼが高くて飲めないのか」とワインに言われているみたいで、かえって空しい。そういう意味では、これは本格的な代替品足りうる。そう考えると、確かにこれは安いかもしれない。

今考えると、小田川さんはさすがですね。このシャンパーニュに合わせて、料理は「自家製ノルウェー・サーモンのスモーク厚切り、エストラゴンの香りと共に(Tranchée du saumon Norvege fumé sauce estragon du jardin)」ですよ。

サーモン

酸の強さにスモーク香は確かに相性バッチリだ。エストラゴンもにくい。実を言うと、何を持っていくかは何も小田川さんに言ってないのです。それで、このマリアージュですよ。恐るべし、小田川シェフですなあ。

案の定、長くなりました。オードブルだけで文字オーバーです。どうしてもお伝えしたいワインがあったのですが、明日にします。しょうがない。





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Last updated  Mar 6, 2008 11:19:14 PM
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カメラ   Mike23 さん
進化してますね (Mar 7, 2008 11:17:28 AM)

Re:カメラ(03/06)   Rokku さん
Mike23さん
>進化してますね
-----
カメラは同僚のものです。撮影してもらいました、だから、進化はそちらのもので、Rokkuではない。でも、きれいですよね! おいしそ。 (Mar 7, 2008 08:53:28 PM)

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Rokku@ そうなんです! 釈迦楽さん、 実はよく心配になります。…
釈迦楽@ いやあ・・・ 十分運動していらっしゃると思いますよ…
Rokku@ Re:カメラ(03/06) Mike23さん >進化してますね ---…
Mike23@ カメラ 進化してますね
Rokku@ Re:ただいま修行中(02/27) Mike23さん ダンスといえば、学生…

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