未だチベットと中国の間の亀裂は埋まらず、聴くのも辛いニュースが耳に入ります。私は、自分が直接見聞きしない範囲での政治問題（ローカルな「政治」問題を含め）について語るのは、好きではありません。でも、こうしたニュースは心を暗くします。
そんな雰囲気を払拭するような、慈悲の心を取り戻させてくれるようなイベントが杉並区西荻窪のほびっと村で行なわれます。主催は翻訳家・詩人の梅野泉さん。
以下、イベントの内容を紹介させていただきます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
スペシャル・イベント！
～お釈迦様のご降誕日、花祭りを祝う～～
「仏教の源へ」
４月６日（日）６：３０～８：３０
会場 ほびっと村０３－３３３２－１１８７（要予約）
http://www.nabara.co.jp/hobbit/
ダルマ・ト－ク クンチョック・シタル師(日本語で話されます）
詩と朗読 梅野 泉
参加費 ３０００円
花祭りにちなみ、クンチョック・シタル師をお招きし
ブッダが地球上に顕れた意味と役割について
現代の私たちに引きよせて語っていただくことになりました。
すべてのいのちを慈しむ仏教の精神は、いま本当に必要です。
自分と他のいのちのつながりと、生きることの意味が明らかになる
「空」の考え方にも触れてのお話しです。
最初に詩をよみ、最後にお供物を分けあって花祭りのお祝いをします。
ブッダが咲かせた花、その香しい智慧を味わう夕べ、
ダルマの花を摘みにいらしてください。
（泉）
＊みんなで分けあって頂けるお供物持参、歓迎です。
クンチョッック・シタル師
１９５２年チベットに生まれ、少年期にインドに亡命。
ダラムサラでダライ・ラマ法王ほか偉大な師のもとで学問と修行を積む。
１９８３年来日後、大正大学大学院で仏教学博士課程満了。
現在チベット仏教普及協会ポタラ・カレッジで精力的に教えを伝授。
共著書に「チベットの般若心経」、「実践・チベット仏教入門」、
共訳書に「１４人のダライ・ラマ」（以上春秋社）。
さまざまな花が咲き、星があり、人がいるように、
いのちの諸相は複合的な条件で変化します。
それはなぜ？仏教ではこれを「縁起」といい、その源は「空」だと説きます。
これが分かれば、すべてのいのちがつながりあっていることが分かり、
慈悲の心が自然に生まれます。生きていることの意味が明らかになり、
迷いが晴れるのです。
花祭りのご縁で皆さんにお会いして、仏教の智慧に触れていただけるのを
楽しみにしています。（クンチョック）
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
お釈迦様の誕生を祝いつつ、命について考えてみる良い機会になることでしょう。また、梅野さんの詩は力強くも女性的でもあり、鈴の音のような響きを持ちます。年に１度のお祭りです。みなさま、ぜひお運びください。
