イタリアで、公共交通機関のストライキは大抵金曜日に行われます。
金・土・日と連休にできる人がいるからでしょう。わたしはこの日、滞在許可証切り替え時の書類が足りないとのことで、
警察署の移民局に呼ばれていました。
去年の2月に申請しましたから、もう約1年半待っていることになります。
ここまで来ると、あってもなくてもどうでもいいです。
どうせ帰るし。
ストですからバスはありません。
前日、警察の近くに住むマッテオとロッセッラの家に泊まり、
翌日、車で送ってもらいました。
警察では何時間も待たされると聞いたので、小説を持って行き、
その頃にはストも終わってバスも通っているだろうと計算しました。
さて、指定された待ち合わせ時間に窓口に行き、
足りないとのことだった無犯罪証明書や写真を出そうとすると、
「滞在許可証できてますよ」とのこと。
「ハ?」
前日慌ててボスの旦那に作ってもらった無犯罪証明書っての、
収入印紙代と手数料で30ユーロも払ったのに必要なかったのね…。
むかつきます。
人差し指の指紋を採って滞在許可証もらって警察を後にしました。
あまりに早く用事が終わってしまったので
まだスト終了の17時にはほど遠いのです。
ダメでもともとながら、バス停で、
既に待っていたイラン人の女の子としゃべりながら待ち始めると、
なぜか5分ほどでバスがわたしたちの目の前に到着。
ストじゃなかったの?
バスの終点から地下鉄B線に乗らねばなりません。
電車が来ないらしく駅から引き返して来る人も…。
でもダメもとでホームまで行ってみます。
なぜかほどなく電車到着。
ストじゃなかったの?
テルミニ駅でA線に乗り換え。
A線2分後に到着との表示が。
ストなのに普段よりスムーズに家に着くことができました。
わたしってば、今までの人生、結構こういうことが多いです。
ボーっとしているうちに事がポンポン進んでいくんです。
あまり苦労したことがありません。
もちろん人に助けられていることも多いのでしょうね…。
ちなみに新しい滞在許可証は5年間有効。
よくグリーンカードみたいなものとか言うけれど、とんでもありません。
5年有効だったら、小学生が計算しても期限は2015年でしょ?
それなのに前の滞在許可証が切れてから数えて5年だから2014年3月。
本当にむかつきます。
絶対2014年の前に帰るからいいけどさ。
ちなみにCARTA DI SOGGIORNOとはもう言わず、
PERMESSO DI SOGGIORNO CE
PER SOGGIORNANTE DI LUNGO PERIODOと言うのだそうです。
わたしのはLAVORO SUBORDINATO用です。