高須先生のピアノに続いて、
毎年夏の恒例になっているものがもう一つ。
シェークスピア劇の観賞です。
ボルゲーゼ公園の中に、夏の間だけグローブ座が開いているんです。
劇場はまさにシェークスピア時代のものと同様。
円形で真ん中が吹き抜け、
一番安いアリーナ席は貧乏人が地べたに座って観ます。
シェークスピアの当時は立って観ていたようです。
実際に、チケットに書いてあるのは「立見席」です。
お尻が痛くはなりますが、ここが一番良く見えるんだな。
劇場がどんな感じか知るのには是非、
映画『恋に落ちたシェイクスピア』を見て下さい。
わたしたちは早めに待ち合わせし、
座布団を持って、入り口に並びます。
会場が開くと、走っていい場所を取ります。
毎年一作品観ることにしており、今回で四度目。
2010年 あらし(テンペスト)
2009年 夏の夜の夢
2008年 間違いの喜劇
昨日観たのは『リチャード三世』です。
世界史でも、百年戦争終戦後すぐに起きた
イングランドの薔薇戦争は必ず勉強しますね
(だからと言って覚えているわけではありません)。
学校で働いていた時に自分で作ったプリント
(詳細には欠けますが、世界史の全体、流れを捉えるには役に立っています。
つまり高校の世界史の授業はそういうものなのです!多分)と
WIKIにお世話になりました~。
主役の俳優さんはガタイがでかく強面の海坊主系、
わたしのリチャード三世のイメージではなかったのですけれど、
おそらくシェイクスピアはこういう感じで書いている?のかな?
イギリスの歴史物と言えば、裏切り、殺し、ロンドン塔です。
甥2人をロンドン塔に放り込んで、自ら王位に立ったリチャード三世。
その後も薔薇戦争に突入するので、とても迫力のある演出でした。
殺陣も舞台にしてはよくできていたし、女性陣もとてもいい演技でした。
シェイクスピアは特に台詞が大事なのに、
わたしには全然言っていることが分からなくて残念です。
イタリア的演出も含まれていて、よく分からないです。
イギリスのアイロニーとは違って、
イタリアにはバットゥータと呼ばれる
独特なイタリア的掛け合いがあるのです。
ストーリーに何とか着いていけるくらいです。ふー。
本場イギリスで見てみたいけれど、
イタリア語のシェイクスピアもまあまあいいものです。
前の方、ちょっとおケツにボリュームが…(わたしではありません)。