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ドロンパ♪のときどき日記

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2008.08.06
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カテゴリ:目指せ出産☆
■19時
子宮口8cm。
「もうちょっとで産まれるから頑張れー」と言って、担当の先生が帰ってしまう。
→前日夜勤でそのまま日勤だったから、帰るのはそりゃ当然なんだけど。
 でも「うそー。置いてかないでーーー」って気持ちになったわ。


痛み止めの効力が弱まってきて、次々と激痛の波に襲われる。
半泣きで「さっきの注射、もう一回してください!」って頼んだけど
「あの注射は三時間以上間隔をあけないとうてないから、19時40分まで待って」
と言われる。
→この時、かなり絶望的な気分になった・・・。
 あと40分もこの痛みに耐えるの!?
 と言うか、耐えられるの!?
 助産師さんが鬼に見えた瞬間でした(笑)


子宮口を柔らかくする別の注射をしてもらうが、しんどい。
しばらくして、いきみ逃しができないくらいの波に襲われ、
「もう無理です!耐えられません!!」と叫ぶ。
助産師さんが内診して
「さっきの注射が効いて、子宮口が開いたわね。じゃあ、いきんでいいからね」と。
→「もう無理です」て。
 ギブアップ宣言ですよ?
 出産真っ只中ですよ?
 ありえないでしょ?
 でも本人はかなり真剣。。。


せっかくいきんでいいと言われたのに、痛み止めの薬の影響で
力が入らず、さらに力をどこにどう入れたらいいかもわからず、
パニック状態に!!
→何か、訳のわからないことをいろいろ助産士さんに言ってました(笑)
 すごい迷惑な患者だったと思う・・・。
 この時、人生最大のパニックに陥ってたと推察されます。
 でもそのわりには「すごいパニクってんなぁ、私」と客観的な自分も
 どこかにいました(笑)


訳わからないながらも下腹部のどこかに力を込めてりきんでいたら、
「そう、その調子!」と言われ、「これでいいの??」と半信半疑ながら
イキみ続ける。
→どこに力を入れていたのか。
 とりあえず、何かを体から出そうとして頑張ってました。
 近い感覚で言えば・・・すごい日数溜め込んだ便秘(笑)
 大事なベビちゃんを便秘と同列に扱うなって感じですが。
 その感覚が一番似てるような気がするの・・・。


鼻に酸素の管を付けられる。
イキんでるとベビちゃんの心拍数が落ちるので、
陣痛の波が去ったらすぐ
「鼻から酸素吸って!!赤ちゃんが苦しがってるから!」と言われる。
ものすごい勢いで鼻呼吸して、しばらくしたらまた心拍数は安定してたみたい。
→心拍数がちょっとでも落ちたら帝王切開に切り替える、って言われてたから
 「帝王切開になる!?」って思ったんだけど。
 そう言ってた担当の先生がもう帰ってたからか、そのまま分娩続行。


ここまで、助産師さんだけで対応。
ここで夜勤の先生がやってくる。
→この先生、入院中も診察されたことない、初めて見る先生だったの。
 で、度肝を抜かれたわ。
 だって、ちょい長めの髪&あごひげ&胸にはネックレスって格好で、
 とてもじゃないけど先生に見えなかったんだもん(笑)
 出産後に知ったんだけど、この先生、そんな見た目ですが副院長でした(爆)


薬の影響で、陣痛真っ最中なのに眠気に襲われて何度か意識を飛ばす。
意識が回復してから居眠ってた事実に気がつき、またパニックに。
→ありえなくない?
 陣痛のピークあたりで居眠りって。
 痛くないわけじゃないのよ?
 ただ、ほんとにスーーーっと意識がなくなるの。
 いくら眠り姫とあだ名される私だって、それは焦るわ。
 「何してんの、私!?」「こんな状態で産めるの!?」って、
 パニックにも陥るわ。


先生に「あとちょっとだよー。頭が見えてきたよー」と言われて
何回かイキんだら、「よし、次イキんだら出てこられるよ」と言われる。
あと一回!と思い頑張ってイキむが、出てこない。
あれ?頑張りが足りなかったの??とちょっと焦りながら
もう一回イキんだら、何かが体から出てこようとする感覚が。


先生に「赤ちゃんが出やすいように、ちょっとだけ手伝うよ」と言われ、
「ん?会陰切開のこと?」と思ったが、答える前に切られる。
→痛いと聞いたけど、あんまり痛みはなかった。
 チクッとした程度だったかな。


その直後、にゅるんと何かが回転するように滑り出てくる感覚が。
「下を見て!赤ちゃん出てきたよ!」と言われ、下を見ると
何かうごめくものが見えた。
一瞬の静寂。
「産声が聞こえない?」と不安に襲われた瞬間、
「うあ゛ー!うあ゛ー!うあ゛ー!」と元気な声が!
→よ、よかった~。
 本気で安堵。
 ベビちゃんが産まれたというより、ちゃんとに呼吸してる~って
 いう感動の方が大きかったかも。
 ベビちゃんが前に疑われた病気だと、産声をあげないらしいのね。
 で、もうその病気ではないでしょうって言われてたけど、それでも
 やっぱり心配だったの。 
 だから、すごくほっとした。。。


「はい、元気な女の子ですよー」と言われ、初対面。
白いものにベットリと覆われた我が子は、
すごく小さくてかわいらしかった♪

その後キレイにしてもらった赤ちゃんともう一度対面。
指を握られて、もうメロメロ。
最初に話しかける言葉とか考えてたのに、
頭が真っ白で言葉が出てこず、思わず「かわいいねぇ」と。
これが初めてかけた言葉になった。

この後、赤ちゃんはダンナ様と母親のところに連れていかれた。
しばしの対面の後、赤ちゃんは新生児室に移動していったらしい。
→この時、ダンナ様は赤ちゃんを抱っこしてものすごく感動したそうだ。


私はこの後、後産。
「胎盤、出てくるよ~」と先生に言われる。
しばらくすると、また何かが出てくる感覚。
→全然痛くなかったけど。
 何かを掻き出されてるような感覚があった。
 先生、奥まで手を突っ込んで引っ張り出した??


で、会陰切開の傷の縫合。
→「ちょっと痛いよ」って言われた瞬間は痛かったけど、
 それ以外はそんなに痛みを感じなかった。
 感覚が麻痺してたのかな?


すべての処置終了後、分娩台の上で休息。
ぼーっとしたり、うとうとしたりしながらゆったり時間を過ごす。


出産から二時間後、分娩室を出て家族のところに車椅子で連れていかれる。
ダンナ様と母親だけだと思ったら、いつの間にか仕事帰りの弟夫婦も来ていた。
みんなの満面の笑顔を見て、「喜んでくれてるな~」と実感。
でも、自分は疲れきっているせいでそこまでの笑顔になっていないことも
わかってて、何だかみんながうらやましいような気分になった。


赤ちゃんと記念撮影をして、病室に移動。
病室まで私を見届けて、家族は帰宅。
ベッドのところには夕飯が置いてあったけど、食べる元気なし。
そのままさげてもらう。
異様に喉が渇いていたので、お茶と母親が差し入れてくれたスイカをつまんだ。
その後、力尽きて寝る。



以上が、姫君出産当日のレポートでした~。


陣痛の真っ最中、
「世の中のお母さんたちって、こんな思いを乗り越えててすごい!!」
「二人、三人と産んじゃうお母さんてすごすぎない!?」
とか、いろいろ思いました。
で、最終的には自分の母親に
「こんなしんどい思いをして産んでくれてありがとう」
って自然と感謝の気持ちがわいてきました。。。
貴重な体験をさせてくれた赤ちゃんにも感謝感謝です。





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最終更新日  2008.08.07 00:38:33
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