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カテゴリ:ビジネス・経済・政治
日経新聞の電子版が正式に創刊されてから早くも3ヶ月。
日々、PCからiPadからアクセスして購読しています。 さてこの電子版創刊を記念したシンポジウムが7月1日にある、 ということで以前から申し込んでいましたが、 先日ようやく入場票がメールで送られてきたので、 予定どおり午後から休暇を取って行ってきました。 会場となったのは、最近竣工した日本経済新聞本社ビル内の 『日経ホール』です。 さすがキレイなビルですね。 残念なことに、午後一番に急に来客があった関係で、 会場に着いたのは開始約1時間後の14時。 一番の楽しみにしていた日本マクドナルドの会長兼社長・原田泳幸氏の話は、 最後の5分間ほどしか聞くことができませんでした。 次の富士通執行役員のお話や最後のパネルディスカッションを通じ、 テーマは『クラウド・コンピューティング』でした。 現代のネットワーク・インフラを活用し、 できるだけ固定資産を持たずに最大限コンピュータを利用した ビジネスやエンターテインメントがこれからは主流になると言われています。 今回はそれらを実現するためのサービス紹介や事例紹介が主体でした。 僕も以前、勤務先のIT部門にいたこともあり、 まるっきりの文系出身ながら、この分野には興味を持っています。 パネルディスカッションでパネラーの1人の 「今のわが国では、失礼ながらセキュリティに異常にこだわる向きが多い。 クラウド・コンピューティングの普及には、 欧米企業のように、ある一定の割り切りがカギになる」 というご意見に「ごもっとも」と拍手を送りました。 パネラーの1人に宅急便のヤマトHDの執行役員がいらっしゃって、 この方のエピソードも興味深いものがありました。 大手の宅配業者は預かった荷物の位置を管理する情報システムを整備していますが、 ヤマト運輸はその先駆者的存在で、その情報システムを『NEKOシステム』と言います。 キャラクターの「クロネコ」に掛けているんですね。 正式には「New Economical Kindly Online」の略だそうで、 頭文字をとって『NEKO』と言うんです。気象庁の『アメダス』と同じノリですね。 この『NEKO』システムは稼働してから30年ほどの歴史があるそうなんですが、 既に第7次システムがバージョンアップしようとしているそうです。 現バージョンも以前より格段に利便性が向上し、 顧客が自由に荷物受け取り日時の変更ができるようになっています。 そういや「クロネコメンバーズ」というサービスも数年前にリリースされましたが、 これも『NEKO』システムのバージョンアップのたまものなんですね。 「これまでIT投資というと、『事務処理の合理化』が必ずお題目だったが、 これからのIT投資は『新たな付加価値の向上』だ」というフレーズが耳に残りました。 アドビシステムズのマーケティング本部長もパネラーとして出席。 モデレータがアップル社のFlash排除政策について水を向けると、 「今は残念な関係になっているが、 アップル社の眼鏡にかなうようなソリューションは既に開発中で、 ユーザー本位のサービスが提供できることを信じている」と アドビ社としての立場と方針を理路整然と述べておられました。 入場料無料のシンポジウムだったので、さほど期待はしてなかったのですが、 総じて僕にとっては有益な情報が得られ、有意義な時間となりました。
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最終更新日
2010年07月01日 20時47分32秒
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