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テーマ:電子書籍、読んでる?(684)
カテゴリ:パソコン・ネットワーク・家電・ケータイ
作家・村上龍氏の新作本が、何と紙の本ではなく
iPad版が先行配信されるそうです。 やるねぇ、村上龍。 さすがテレビ東京系『カンブリア宮殿』のアンカーマンらしいなぁ。 電子書籍の急速な普及を予感している僕にとっては 「わが意を得たりの現象」と思いつつ、価格を見ると…。 1,500円。 へ? そんなにするの? というのが第一印象です。 報道によれば、iPadの持てる能力を駆使し、 ストーリーを理解しやすくする演出として、 動画や音楽が搭載され、しかも音楽は作曲家・坂本龍一を迎えて…。 「いや、あのね。違うんだけど」 と思いました。 そもそも僕が電子書籍を推す理由として、 1)保存にかさばらない 2)紙の本より安い という2点を挙げているのですが、 1,500円の値付けって、限りなく紙の本に近いような気がします。 つまり2)の条件からはずれてしまうんです。 1,500円もの値付けを維持する理由が 動画や音楽であるならば、これは本末転倒でしょう、と。 米国でも有名な雑誌・TIME誌が叩かれています。 同じようにiPadの持てる機能を駆使して 音楽や動画を散りばめたiPad版を5ドルで売り出したところ、 市井からは総スカン。 なぜなら、紙版はもともと50セントだからなんだそうです。 本来、印刷コストが省ける分、安くならないといけないメディアが、 逆に10倍の値段になっちゃう。 本来の電子書籍って、そういうことだったのでしょうか。 くだんの村上龍の新作は、時期は未定ながらも 講談社から紙版が発刊されるそうです。 その時の値付けしだいでは、 電子書籍の評価をちょっと考え直さないといけませんね。
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