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こんぱすコーチの全方位日記

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2010年07月27日
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話は先々週にさかのぼります。
朝、いつものように出勤すべく
自宅を出て駅へ向かって歩いていると、
道路沿いのビルの陰から1人の青年が出てきました。
ショルダーバッグを肩から提げた彼は
僕の前を歩いていた男性を無視し、
僕を見据えたままゆっくりと近づいてきました。

道か何かを聞きたいのだろうか?
と思った僕は、その場で立ち止まり「何か?」と声をかけました。

ところが、そいつはジッと僕を睨み付けたまま
ひと言もしゃべらない。

(え、なに、なに!?)

ひょっとして、以前どこかで会った人間だろうか。
いや、初対面です。

天然パーマでしょうか、もじゃ頭に銀縁眼鏡をかけ、
顔色は全体的に白っぽく不健康そう。
そしてその眼鏡の奥の切れ長の目は、
なぜか僕を恨んでいるかのような、刺すような視線を放っているんです。

(いや、ちょっと、あのね…)

僕の頭の中で今まで出会った人の顔が
パタパタとカードのようにめくられていくのですが、
やっぱりこの顔はデータベースの中に入っていません。
で、次に出てきたのが、
(あ、こいつ、ヤバいヤツかも!)という思考。

僕は気を取り直し、何ごとも無かったかのように
駅へ向かって歩き出しました。

すると!!

何と言うことでしょう。
そいつはピッタリ僕の真横について一緒に歩いてくるんです。
しかも、足は前方を向きながら、
首から上はずっと真横の僕の方を向き、
何にも言わずにひたすら睨み付けて
いる。

背中に悪寒が走りましたショック

(ヤバい! ヤバい! どうしよう!)

しばしば通り魔事件が世間を賑わしている昨今、
横から刃物でも出されてプスッと刺されはしないか、
と気が気ではありません。

背筋は寒いわ、頭の中はパニック。
自分の身体がフワフワ浮いているような感覚です。

すると、ちょうど駅前の横断歩道にさしかかり、
右の方から車がやってくるのが見えたので、
思わず小走りで道路を横断し、
その勢いでそのまま駅の階段を駆け上がって
そいつから強制的に離れました。

(走って追いかけてきてるだろうか)

そう思って、橋上の窓から下を見ると、
こちらへ向かって歩いてはいるものの走ってはいない。

少しホッとして改札を通り、そのままホーム階段を下りました。
いつもなら高田馬場駅の出口に近い一番後ろのホーム端まで
歩いていくのですが、
そいつがホーム端まで追いかけてくるかもしれず、ちょっと躊躇。
たまたま立ち止まったホーム階段の真下が死角になっているので、
ここでうっちゃろうと思い、そのまま階段下で突っ立っていました。

果たして1分後。

そいつはやっぱり階段を下りてきていました。
しかも下りホームを選ばず、僕がいる上りホームに!
そして、僕を見つけたかと思うと、またもやツカツカと歩み寄り、
口を真一文字に結んだまま、ジッと僕を睨み付けるのです。
もうこの時点で僕はすっかり恐怖を覚えていました。

「……オタクは誰? 何の用?」
恐怖におののきながらも
やっとの思いで絞り出すように何とか質問するのですが、
ヤツは何も言わずに、ジッとこちらを睨み付けたままです。

(ええい、ままよ!)

僕はそいつから離れるためにまた歩き出し、
いよいよいつもの定位置、ホーム端まで移動しました。
真横にピッタリ付いてくる可能性も十分あるのですが、
それよりもこの場を早く立ち去りたい思いの方が強かったのです。

ところが不思議とそいつは僕を追ってきませんでした。

しかし、途中で特急が通過する場面があるんですが、
後ろから背中を押されて線路へ落とされるかもしれない、
という恐怖がにわかに頭をもたげ、
今にしてみれば滑稽ですが、自分を中心に360度、
キョロキョロと首を振って誰もいないことを確認していたことです。

その後、自分の乗る電車が到着。
後ろに並んでいた人の中にそいつの陰はなく、
ホッとしてシートに座り込みました。

それからもいつ何時、そいつが僕の車両に来るかもしれない、
とまんじりともしない時間を過ごしたのですが、
高田馬場に着いてもヤツの陰はまったくなし。

翌朝、そして次の日の朝も、
そいつの陰はありませんでした。

いったい、彼は何だったんでしょうね。

この話をヨメにしたところ、
彼女はこんなことを言いました。

「そいつって、他の人には見えてなかったんちゃう?」

ショックえ、え~っ!? そっちの恐怖かよっ!?

でも、思い起こしてみれば、
ホームの階段下でそいつが僕を捕らえたとき、
まるでそこに僕がいるのをあらかじめわかっているように、
一目散にこちらへ向かってきたんです。
ふつうなら、どこへ行ったのかキョロキョロしますよね。

その行動だけでも尋常じゃないと思いませんか?ショック

ほえーほえー世にも奇妙な体験でしたほえーほえー






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最終更新日  2010年07月27日 12時09分05秒
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