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カテゴリ:生き方・モラル
昨日の日記、『原因と結果の法則』で、
ブログ&コーチング仲間の四葉さんからコメントをもらいました。 彼女曰く、 生後直後に命を失う子どもや深い悲しみを追う両親は 何かの原因の結果なのでしょうか? それもなにかの教訓というにはあまりにも過酷な試練ですよね… と。 確かにそうです。 生まれた直後の赤ん坊には、あるいは無邪気で健気な子供たちには 基本的に何の罪もないではないか。 なのに、病気や事件事故で命を落とすことだって往々にしてある。 それらも含めて『原因と結果の法則』に収れんするには、あまりに酷ではないか。 僕もそう思います。 おかげさまでわが家の子供たちは今のところ健康そのものですが、 仮に幼少期に不遇を囲ってしまっていたとしたら……、 と考えると、やはり不憫に思いますし、 そういう状況になってしまった自分に対しても、 自分自身を見つめ直すのではなく、 そのような環境に対して恨むことになったかもしれません。 しかし、『原因と結果の法則』を著した英国の哲学者、 ジェームズ・アレンはあくまでも冷徹です。 彼自身、第三者から見ると不遇の人生を歩んでいます。 彼の父親は事業家でしたが、アレンが育ち盛りの頃に事業に失敗し、 多額の借金を背負い込みました。 父親は借金にまみれながらも、もう一度盛り返すべく、 当時新天地だった米国で一旗揚げようと単身渡航するのですが、 運悪く強盗に襲われ、命まで奪われてしまいます。 アレンは尊い肉親を亡くし、それでも成人するわけですが、 作家としてのデビューは遅く、30歳代。 しかもその後、作家キャリアわずか9年という短さで 病に伏してしまい、あえなく世を去ります。 そういう自分自身のカルマに直面した彼は、 世の中の本当の秩序をかいま見たのではないでしょうか。 アレンは生き物の「生まれ変わり」(輪廻転生)を信じていたフシがあります。 彼の記した文章の中に、こんなフレーズを見つけました。 私たちは、自分が『望んでいるもの』ではなく、 『自分と同種のもの』を引き寄せます。 私たちの魂さえも、誕生に際して、それと同種の肉体にやってきます。 そして魂は、この世界における学習体験を一つひとつ積み重ねながら、 その時点における自身の気高さ(あるいは卑しさ)と強さ(あるいは弱さ)の 如実な投影である環境を、次々と自身の元に引き寄せます。 いかがでしょう。 生まれてからさほど経っていない乳幼児に不幸が訪れたとしても、 実はそれが過去生から連綿と受け継がれてきた自身の言動が原因である、 あるいはそのような境遇の子どもを持ってしまった親の側も、 彼らの過去生での言動に、そういう不遇の結果を囲う原因がある、 ということをズバリと表現されています。 原因によって、それにふさわしい結果が引き寄せられる。 つまり結果は向こうからやってくるのではなく、 自分自身が招き入れているのだ、と。 そしてそれは現世だけの話にとどまらない。 魂が存在する限り、過去から未来へ連綿と受け継がれていく。 「これが『宇宙の法則』である」とまでアレンは喝破しています。 『宇宙の法則』ということは、それはもはや『秩序』と言っても良いでしょう。 世の秩序は、数十億の人間が持っている個々の原因を元に、 数十億パターンのさまざまな結果があって、それが見事なハーモニーを奏でているのです。 そう考えれば、実はやはり世の中には「偶然」というものはなく、 あるのは「必然」のみ、ということなのでしょう。
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最終更新日
2010年07月30日 14時40分09秒
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