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テーマ:駅の中で楽しんでる?(1)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
駅の改札内にある店舗をさす『エキナカ』という名称、
今やすっかり定着しましたね。 もともとこの言葉、JR東日本の専売特許でした。 数年前、品川に東海道新幹線の駅ができたとき、 品川駅のJR東日本エリアの改札内にあった店舗をリニューアルし、 デパ地下の雰囲気を演出して利用客にウケたのが始まり。 その後、大宮、立川、東京、日暮里と、 主要駅の改札内を改装し「ecute(エキュート)」の名前で エキナカをどんどん開業。 その成果にあやかろうと、他の鉄道会社も追随し、 今や『エキナカ』は一般名詞となりましたね。 ところで、日々の行動範囲が 車で自宅周辺をウロウロするだけの嫁さんが、 「私も『エキナカ』行ってみたい」というので、 「じゃあ大宮駅に行ってみようか」と車で大宮駅に向けて出発しました。 ふつう『エキナカ』は電車を利用しているさなかに 「ついでに」という感覚で立ち寄るものですが、 わざわざ『エキナカ』へ行くことを目的に しかも車で向かうというのもオツじゃないですか 駅近くの駐車場に車を預け、そのまま大宮駅へ。 『エキナカ』はその名のとおり駅の改札内にあるので、 入場券が必要です。 ということで自動券売機で入場券を購入。 入場券を買うなんて何年ぶりのことでしょう。 改札を入ると正面にデパ地下かと思うほどのレイアウトで 『エキナカ』店舗群が広がっています。 一瞬、デパ地下と錯覚するくらいの光景なのですが、 天井を見ると駅の案内サインや列車の発車案内板が掲げられており、 「やっぱり駅の中にいる」ことを再確認させてくれます。 でも、いくら便利な『エキナカ』とはいえ、 値段はさほど安くはなく、毎日立ち寄るものではありません。 開業当初は物見遊山でお客が殺到するでしょうが、 時間が経過すると飽きも手伝ってお客の足は遠のくのが常です。 ところがJR東日本はそうなることを想定してちゃんと策を考えてる。 というのも、「ここだけしか買えない」アイテムを用意しているんです。 今回買った下写真のチーズタルトもその一つ。 お店は『マキシム・ド・パリ』。 首都圏を中心にスウィーツの持ち帰り店舗を擁している 銀座の高級レストランです。 でもこのチーズケーキは、 『マキシム・ド・パリ』の大宮店でしか買うことができません。 狭山市のお隣、日高市の牧場で加工したチーズを使ったタルトです。 ほのかな酸味でしつこくなく、 後味のスッキリしたチーズタルトでした。 他の店舗でも『ecute大宮限定』商品をラインナップしていて、 これが「大宮駅のエキナカへわざわざ行く理由」を作っているんです。 鉄道会社のJRが、今や本業の小売業界をうならせる戦術を講じているんですね。 20年前までは赤字垂れ流しの、ろくな仕事をしない国鉄だったとは とても思えません。
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