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カテゴリ:ビジネス・経済・政治
震災による原子力発電所の危機的状況が続いています。
今、現地では必死でことにあたろうとしている人たちが大勢おり、 状況も一進一退ですので、 まだ今後を論じるには早いかもしれませんが、あえて、 今後のエネルギー戦略についてつらつらと書きます。 原子力発電が危険であることは、誰もが承知していることです。 でもなぜ世界的に原子力発電が普及しているのかというと、 僕のつたない知識で言えば、電気を起こすのに一番コストがかからないから。 一度ことが起こると大変な事態になるリスクはありながらも、 そこは二重三重四重と、幾重にも安全策を講じれば、 これほどコストパフォーマンスの高い発電方式はない、 というわけですね。 僕が子供の頃は、『核の平和利用』という言葉が跋扈していて、 戦争に使われると人類が滅亡するほどの破壊力を持っている核だけども、 平和的に利用すると、人類を幸福にし、文明も発達するんだ、 と教えられてきました。 でも同時に、 広島や長崎の原爆被害のすさまじさも学んだ僕は、 「核の平和利用って本当にあり得るのか?」という素朴な疑問も ずっと頭の片隅に残っていました。 今回の福島原発の報に接して、 幾重にも安全策が講じられていた原子力発電所が、 やはり万能ではなかったことに驚愕しつつ、 「やっぱり『核の平和利用』は難しいんだ……」と思い知ったことです。 事ここに至って考えると、 やはり今後は原子力発電に代わる、 新たな発電方法を編み出す時期に来ているのでしょう。 そしてその嚆矢になるのは日本だ、ということなんじゃないでしょうか。 原子力発電のコスト安に匹敵する発電方法なんて、 本当にあるのかどうか、今は未知数ですが、 日本は太平洋戦争後の廃墟から瞬く間に 世界第2位のGDPを誇る経済大国になった国です。 途中のオイルショックや円高もさまざまなウルトラC級の対策で 乗り越えてきた国です。 僕は日本という国は実に『窮地に強い国』だと思う。 この国をもってすれば、 新たな代替エネルギー源が早晩見つかるんじゃないでしょうか。 オバマ大統領の『グリーンニューディール』を凌駕するような、 発想を変えたビジョンが出てきても不思議じゃない。
そういえば、JR東日本が2~3年前に面白い実験をしていました。 「人間の歩行で発電する」というものです。 自動改札機の通路にその装置を敷いておき、 改札を通過する人の振動を電気エネルギーに変える、という理屈。 大勢の通勤通学客が知らず知らずのうちに発電しているなんて 面白い話じゃないですか。 こういう発想って、諸外国ではないんじゃないでしょうか。 あ、その前に僕たちができることは節電ですね。 心したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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