こんぱすコーチの全方位日記

今、勤務先は『繁忙期』です。
二交代で昼夜分かたず24時間対応しているものの、
次から次へと仕事が入ってきて、職場内に滞留気味。
てんてこ舞いの状況です。

僕はと言うと、朝、７時30分頃に出勤すると、
まだ夜勤のメンバーが必死に立ち働いているんですが、
その中を、できるだけ一人ひとりに「おはようございます」と
声をかけて歩いています。

ちなみに僕の勤務先は印刷会社で、
自分が所属している部署は、お客さんから預かった原稿を元に
印刷用の原版を作ったり、データ加工を行ったりしています。
お客さんからの指示が的確に反映されているかどうかが大きなポイントで、
ここをおろそかにすると一気に信頼関係は崩れ去り、
次回の失注につながりかねません。

そこで、入力編集オペレータが作業を終えると、
別の社員が原稿を元に編集の終わったデータを引き出し、
照合作業を行います。いわゆる「校正」という作業です。

いくらコンピュータやネットが発達しても、
この校正作業というのは労働集約型。人海戦術。

限られたスタッフィングでこなしているので、
いきおい作業待ちが滞留していきます。

ところが管理職以上は「作業がはかどらなくて大変だ、大変だ」
と言いながらも、
あまり自主的に校正作業を手伝おうとしないのが見えました。
「10年前に在籍していたときは、管理職自ら手伝っていたのになぁ…」、
と思いつつ、僕はいてもたっていられずに校正部門へ行き、
いくばくかの作業応援をしだしました。

すると面白いことに、僕の行動を間近で見た周囲の管理職が
やはり校正業務を手伝いだしました。

昨日は、直接現場には関わっていないスタッフ部門の社員が
僕のところに来て、
「私たちも作業応援をさせてください」ときた。

これは嬉しかったですね。

この話を昨日のコーチング・セッションでコーチに報告すると、
「それは素晴らしい！」と感嘆され、
「やっぱり一人の人間の行動が、200名の組織の考えを変えられるんですね」
と。

コーチ「率先して朝の挨拶をしたり作業手伝う、なんてのは、
　　　　あなたが関西人だからかなぁ？（笑）」

－－いや、そうじゃないですね（笑）

僕は、上からの立場で部下に何かを求めるときには、
自分の立ち居振る舞いをメチャクチャ気にする方です。

ある人が偉そうに訓示を垂れていても、
その本人がちゃらんぽらんな行動をしているのを見たとたんに、
僕は「諭す義理なし」とレッテルを貼り、徹底的に軽蔑するタイプ。

だから逆に「自分がそうであってはならない」と常日頃思っている。

今の部署に移ってきて早くも４か月目に入っていますが、
この部署のメンバーと今後の関係性を占ったときに、
今、この局面で何の行動もしていなければ、
信頼関係はいつまでたっても構築できず、
さすれば自分が不安で不安でしかたがない。

「周囲からどう見られているか」

これが僕にとっての大きな『とらわれ』なんです。

朝の挨拶や作業の手伝い、というのは、
その自分の『とらわれ』を和らげるために、解消するために、
ごく自然に出てくる行動なんです。

こういう内容のことをコーチに話しました。
そうすると、コーチはポツリとひと言。

「それは、まさやんの『強み』ですね。」

なるほど。自分の『とらわれ』に起因するごく自然な行動。
これ、確かに『強み』だと思います。
コーチに指摘される昨日まで、
この『とらわれ』をどちらかというと僕はネガティブにとらえていました。
『強み』と言われて、腑に落ちました。

何だかスッキリして、今日も楽しく通勤している自分がいます。

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