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テーマ:捕鯨問題(5)
カテゴリ:動物・猫・ペット
昨夜、NHKスペシャルで捕鯨問題に揺れる
和歌山県の太地町が取り上げられていました。 クジラやイルカなどを獲ることが欧米や豪州から人道的に問題視され、 国際問題にさらされてから久しい中、 和歌山県太地町では400年以上の昔から、 沖合の海流に乗ってやってくるクジラやイルカを入り江に追い込んで捕獲、 それが永年、町を支える重要な産業です。 そこに生きる人たちは、直接的・間接的問わず、 捕鯨することが生きる糧なわけです。 その町に、 先鋭的な活動で知られる環境保護団体『シー・シェパード』が乗り込み、 町の人たちの動きを常に監視している。 写真を撮影したりビデオを回し続け、 時には仕事に出かけようとする町民の運転する軽トラの前に 立ちはだかって妨害し、 すれ違いざまに「この殺し屋!」「恥を知れ!」と暴言を吐いたり、 狩猟場に隠しカメラを仕込んで撮影したビデオをネットで公開したり、 とにかくやりたい放題。 彼ら曰く「鯨類は人間と同等の言葉や神経を持ち、 家族のつながりを大切にする高等な動物。 それを残虐に殺すことは、決して許されるべきものではない」と。 しかし片や太地町の人々にとっては、捕鯨することが生活の糧であり、 それを辞めるとたちまち彼ら自身の生きる術がなくなってしまいます。 どっちが大事か、という話です。 考えてみれば、欧米だって数十年くらい前までは、 燃料油をせしめるために、当時は高価だった石油の代わりに、 鯨を獲り続けていたわけで、 言えた義理ではないのですが…。 「欧米人だって牛や豚、鶏などを殺して食用にしている。 鯨類は高度な知能を持った動物、として区別する問題ではない。 人間は、動物の命をいただかないと生きていけないのだ」 太地町の人たちはこう主張しています。 確かに僕も異論はありません。 とは申せ、じゃあ僕の考えはどうか、ということなのですが…。 確かに僕も育ち盛りの小学生の頃、 学校給食で鯨肉のお世話になりました。 『鯨肉のカレー立田揚げ』なんて、好きなメニューの一つでしたね。 ただし今は、 鯨肉がほとんど食にそそられることはありません。 食べなくても別によろしい、という感じ。 さらに言えば、昨年から猫2匹を里子にした関係で、 こういう話を聞くと、どうしてもわが家の猫とダブらせてしまう。 動物を虐待したり殺したり、 という事象に嫌悪感を覚える自分がいます。 さりとて、太地町の人たちの生活に関わる問題であり、 『シー・シェパード』の挑発的な行動も、許し難いものがある。 久々に、自分の中に答えが見えない問題を突きつけられた思いがしました。
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