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テーマ:エニアグラム(61)
カテゴリ:生き方・モラル
「今、ここまで話してきて、どんなことを感じていますか?」
昨日のコーチング・セッションでコーチからかけられた質問。 僕は「今、何を感じている? 思っている?」という 自分自身の内面を探る問いかけがかなり苦手なんです。 自分がコーチになったときは、 相手によくこういう質問をするクセにいい気なものです(笑) 思い起こせば子どもの頃、 文章を書くのは好きだったのに、 読書感想文となると一気にテンションが下がって ペンを持つ気にもなれない自分がいました。 ある時は「日記をつけると頭の整理になるよ」と言われ、 帳面に書き出したものの、わずか数週間で挫折。 後からその日記を読み返すと、 「今日は何をした、そしてどんな展開になって、 どんな結果が待っていた」 といったような情景描写ばっかりで、 自分が何を思ったとか、何を感じたとか、 自分自身の内面の描写がまったくなかったのを覚えています。 要は自分の感情や思考を言葉にできない自分がいました。 同級生が自分の思いをきちんと文字にしているのを見て、 「何でそんな内容をあけすけに書けるのか?」 と不思議に思ったり、羨ましく思ったり。 自分の内面を表現できないのは、能力差なんだろうか--。 これは長年、自分のコンプレックスになっていて、 それでも社会人になってからは 自分の思いをアウトプットすることがだんだんできるようになり、 コーチングを学びだしてからはその傾向が促進されつつあるんですが、 しかし未だに、冒頭に書いたような問いかけがあると、 自分の思考回路が一気にショートする感覚を覚えます。 さて--。 今年に入ってから『エニアグラム』を本格的に学びだし、 自分が9つのタイプ中で「タイプ3」だと分かったときに、 エニアグラムのバイブルをひもといて 「タイプ3」の特徴が書かれた部分を、 目をさらのようにして読みました。 するとこんなフレーズがありました。 (タイプ3は)自分の感情面での生活と、接触を失っている。 これは、自分がもっと効果的に機能するために、 自分自身の感情と本当の欲求を脇に置いてしまうことを (幼少期に)学び取ったからである。 氷解しました。 僕はタイプ的に、自分の内面を表現することよりも、 外見上の言動で成功に導こうとする方に価値を見いだしていることを。 この感覚が悪化すると、 自分の胸の中で感じていることを言語化し、 きちんと自分で咀嚼して健全に理解する前に、 「本来のあるべき論」の方が先走り、 自分で自分自身を追い詰めていく構図になります。 いずれにせよ、自分のタイプが内面で持つ「とらわれ」が そのものズバリ書かれてあったことと、 他人が自由自在に自身の内面を表現できているのは、 そういうことができるタイプなのであって、能力差ではない、 ということが理解でき、実に安心したことです。 安心した上で、 自分の内面を言語化する訓練をもっとしていこう、 ということで、この日記も毎日続けているわけです。 そして、昨日の質問。 コーチから問われて、「う~ん」と唸ったまま数十秒。 その間、コーチはじっとだまって僕の言葉を待っていました。 1つ2つ、自分の感情を言語化できました。
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