こんぱすコーチの全方位日記

昨日の日記は、けっこうきつめの文章を書きましたが、
案の定、いろんなコメントをいただきました。
ありがとうございます。

推進派・慎重派・反対派と３者が入り乱れており、
どうかすると論点もかみ合わない向きがありますので、
無用な感情の対立を避ける意味もあって、
いただいたコメントの一つひとつの反対論拠には
あえて反論をしないことにします。

ただ僕が問いたいのは、
今回のTPPもそうですし、年金問題とか郵政民営化とか
ありとあらゆる先送り懸案に対して、
すべからく反対している勢力の、
彼らが信念として掲げる「弱者を守る」という理屈に
一点の曇りもないのか？　ということです。

今までの枠組みが大きく変わる事象が顕在化すると、
これまで構築してきた枠組みが一瞬にして役目を無くします。
それによって今まで恩恵に浴してきた者たちは、
一瞬にして生活を変えなきゃならなくなる。

既得権益は守りたい。
だから反対する。

そういう話なんじゃないのか？
「弱者を守る」なんて聞こえの良いセリフを唱えながら、
実はホンネは自分たちの身を守りたい、ということではないのか？
ということです。

既得権益を守りたい、ということは言い換えれば
「他人には変われ、と言うけど自分は変わりたくない。
でも利益は引き続き欲しい」
と言っているのと同じで、要は怠け者の世界です。

既得権益は基本的に無くさないといけません。
なぜなら、その分を誰かが負担しないといけないからです。
一部の人間の既得権益を温存し、
彼らがぬくぬくと生活する。
その状態を他の人々が負担し、支える構図。
僕は不条理な話だと思います。

このまま日本がTPPに参加しなくとも、
他の多くの環太平洋諸国は参加を決めていくでしょう。
今は米国が出張っているので牽制している中国も、
TPP不参加のデメリットはメチャクチャわかっているはずなので、
ある日突然に翻意することになると思います。

で、彼らTPP参加諸国は
「日本はひとり高コスト体質の国家として、よろしくやっといて。
私たちは日本がなくても別にかまわないから」
と、日本そっちのけで国家運営にいそしむことでしょう。

そうなったとき、高コストのツケは結局、
日本国民が払うことになります。

「自分は変わりたくない」と
既得権益を守らんとする怠け者の存在によって、
私たちはしなくても良いはずだった負担を強いられます。

それで良いの？　というのが持論です。

一両日中にTPP交渉に参加するかどうかの判断が下されますが、
今の状況ではどっちの結論になるか微妙なところですね。

もし不参加、ということになったら、
それはそれで新たな覚悟をしなけりゃならんなー、
と思っているところです。

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