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テーマ:セミナー・勉強会(280)
カテゴリ:コーチング・コミュニケーション
久しぶりに埼玉チャプター・定例セミナーのファシリテーターをつとめました。
テーマは最近はまっている『エニアグラム』。 ここ数か月間で学んだことの自分自身の棚卸しも兼ねて、 エニアグラムをみなさんに紹介しました。 まずは参加者おのおののタイプ測定を行います。 そして、 不測の事態、というケースを用意し、 もし自分がその事態に巻き込まれたら、 どう思うか、どういう行動を起こすか。 そういうワークをしたんですが、 それぞれから回答を出してもらうと、 これがタイプごとに考え方も行動もまったく違うんです。 参加した人たちは一様に驚いていました。 エニアグラムは性格分析のツールですが、 その性格は物心のつく2~3歳頃に確立します。 性格の底には「囚われ」が存在しています。 人は無意識のうちにその囚われから逃れるための 思考・行動を起こすわけで、 そこが人によってまったく異なる内容になります。 自分としては無意識下で起こす行動なので、ごくごく自然であり、 「他人も同じような行動を起こす」と思いがちなのですが、 その実、まったく違います。 たとえば、 自分は愛されることにふさわしくないのではないか? という根源的な怖れを抱いているタイプ2は、 「とにかく愛されたい」という根源的欲求を持っていて、 その欲求が満たされるまで、とことん愛されんとする行動に出ます。 具体的には人に尽くして尽くして尽くし倒すのです。 相手にしてみればお節介の何ものでもなく、今風に言うと「ウザい」。 でも当の本人は無意識下なので、 その行動がお節介だということに気づいてません。 相手は引いていってるのに、 「これでもか、これでもか」とお節介の応酬。 かくして不健全な状態のタイプ2が現出します。 満たされない愛を常に追い求めて行動を起こす。 これに対して健全なタイプ2は、というと、 自分は愛されたい欲求をもともと持っていたことに気づいているし、 自分の周囲の人間は十分に自分を認めてくれている、 と満たされた状態になっています。 ですので過度の世話焼きは決してしないし、 実に優雅に人との関係を構築し続けている。 あるコーチから 「それって、コーチングで習うところの 『ニーズ』と『価値』に似ていますね!」 という意見をもらいました。 なるほど! そうです、そうです。 コーチングの世界で習った『ニーズ』『価値』。 『ニーズ』は、 自分らしくあるため、自分が良い状態にありたいがゆえに求めるもの。 満たされない限りは延々と追い求めていきます。 『価値』は、 幼い頃からその人に根ざしているもので、人が自然に引きつけられるものであり、 その人の行動や決断の基となっているもの。 『価値』に基づいた行動だと、 人格的にも人間的にも実に安定した日々を送ることができるのです。 コーチは自分の『価値』をしっかり把握し、『価値』に基づいた行動をしよう、 というのがコーチ養成の1つの取り組みであったりします。 エニアグラムの『不健全』と『健全』、 コーチングの『ニーズ』と『価値』 こんなところで妙な符合があることがわかりました。 この理論、使えそうです。
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