|
テーマ:事件・犯罪・司法(145)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
腑に落ちない話は枚挙にいとまがありませんが、
その中の1つに『オリンパス上場廃止問題』があります。 1000数百億という気の遠くなるような巨額の粉飾事件。 過去の財テク失敗を隠し通すためにあらゆる手を尽くしたものの、 悪いことはできないもので、かえって損失額が膨らみ、 さらに悪知恵を働かせて損失を先送りにしていた。 それを勇気ある新任外国人社長が指摘すると、 一気に更迭してしまうというしたたかさ。 会社に損害を与え、企業統治(ガバナンス)を台無しにし、 株主や証券市場に大きなダメージを与えた事件だったわけで、 僕としては「残念ながら上場廃止は免れないなぁ」と思っていたのですが、 しかし東証の下した判断は『上場維持』。 どういうことでしょう。 これが上場廃止に該当しないのであれば、どこまで酷いことをやれば 「上場廃止」という聖断が下されるのか。 そして上場維持を許されるならば、 数年前の西武鉄道の上場廃止処分はいったい何だったのでしょう? 同社の上場廃止の理由は、株の保有比率を過少申告した、 有価証券報告書の虚偽記載でした。 確かにこれもやってはいけないことですが、 しかし罪の軽重を問われれば、 僕的にはオリンパス事件の方が西武鉄道の件よりも重たいと思うんですよね。 罪の軽い西武鉄道は上場廃止となり、 それよりも重いオリンパスは上場維持。 このちくはぐさな対応ぶりを、東証はどう説明するのでしょう。 今回のオリンパス株の上場維持は、決して東証の自己判断ではなく、 きちんと裏で糸を引く誰ぞがいると思った方が正解ですね。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ビジネス・経済・政治] カテゴリの最新記事
|
|