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テーマ:年金問題を考えよう!(100)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
AIJという投資会社が
運用を託された年金2000億円をフイにした事件が 世間を震撼させています。 大変なことをしでかしてくれたものです。 「だますつもりはなかった」と社長は告白していますが、 損失を隠してなおも新規開拓していたということは、 それ自体『だまし』です。 決して許されることではありません。 ……が。 今回の事件を俯瞰するにつけ、 何となく僕は「締まりが悪い」とも思っています。 それは何かというと、 確かにだます方が悪いに決まっているのですが、 じゃあ、だまされた方は何のとがめもなくて良いのか、 ということなんです。 だまされた方も一定の責任があるでしょ? ということ。 だまされた年金基金側には、そりゃ言い分があるのは分かります。 何せ期待される運用が実現できず、 黙っていればどんどん年金資産が枯渇していく状況。 何とかして起死回生を図りたい。 そんなとこでしょう。 でも。 そろそろ現実に素直に目を向けるべきです。 今の状況では遅かれ早かれ、年金資産は枯渇するでしょう。 昭和30年代後半以降に出生した人は、僕も含めて 「年金はもらえない」と覚悟した方が良いでしょう。 年金基金側もそこまでの覚悟を付けて、 組合員に説明を始めていった方が、 お互い現実に目を向けられるチャンスなんです。 そういうことを企図せずに、 何とか延命策を施そうと思っているから、 こういうヤカラにだまされるんです。 だまされる方も悪いんです。 これから少子高齢社会はますます成熟していきます。 若い働き手が少なくなるわけですから、 勢い、年寄りの働き手が重宝される世の中になります。 そういう意味では「老後も働け」です。 晴耕雨読の生活をしている場合ではありません。 でもその方がボケ防止になって良いではありませんか。 繰り返します。 「年金は破綻する」 そう思っておいた方が気が楽です。
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