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カテゴリ:ビジネス・経済・政治
セールスの電話って、ある時期がくると、
まるで図ったかのように一斉にかかってきますね。 特に教育関連はそう。 小学校や中学校の入学、高校受験など、 子どもの進学に合わせて、さまざまな学習塾からセールスの電話。 そして今は、次男が大学受験を控えていることもあり、 やはり次男宛に学習塾からのラブコールが相次いでいます。 それだけでも個人情報が漏れ漏れの状態を示していて 気分が良いわけではないのに、 その都度電話に出るヨメさんによると、 「チョー上から目線」のトークで マシンガントークをされるケースもあるとかで、 プリプリ怒っていました。 ところが今回、通うことに決めた学習塾は、 やはり電話セールスがきっかけだったのですが、 相手の話しぶりがとても物腰が柔らかく紳士的で、 第一印象が他の学習塾と比べて格段に良かったんだそうで。 僕も別の日にその担当者と電話越しに言葉を交わしましたが、 確かに紳士的な言葉遣いで、穏やかな話しぶりでした。 それからもクロージングまで、何度も電話がありましたが、 契約後、一定期間内なら解約が可能という「クーリング・オフ」の 手続き方法も実に丁寧に教えてくれたそうです。 たまたまそういう人が電話をかけてきた、とも思えそうですが、 日を改めてその塾に次男と一緒に訪れた際も、 複数の若いスタッフからやはり丁寧で明るく応対されたとかで、 ヨメさんにとってはかなり気をよくしたようです。 まぁそれでも結局は「次男が決めることなので」と、 本人任せにしていたのですが、 解約期限日になって、次男も「ここに決める」となったわけです。 子どもの数が少なくなり、 それだけ教育関連業界もパイの奪い合いが激しくなっているのは 容易に想像できます。 その少ないパイをいかにすばやく、しかもできるだけ多人数を囲い込むか。 どの企業も頭を悩ませていることでしょうが、 しかしパイの奪い合いだけに意識が傾く限り、 開拓スタッフへの「ノルマ」というハードルが厳しく設定されます。 そのノルマを悲痛な思いで達成せんと思うばかりに、 電話越しのトークがマシンガンになったり、上から目線になったりするんでしょう。 そんな対応をされた日にゃ、電話を受けているほうは 気分が悪くなりこそすれ、 その塾に入ろうなんていう気はさらさら起きないのは自明の理。 まるで商売のやり方が逆を行ってるような気がします。 焦れば焦るほど、潜在顧客は逃げていく皮肉。 たまたま学習塾の生徒争奪という場面で、 こういう嫌らしい営業に出くわしたわけですが、 しかし同じようなことはどの業界でもあり得ることで、 僕も民間企業の端っこに身を置いている立場、 決して他人事ととらえるわけにはいきません。 常に謙虚であれ。 肝に銘じたいと思います。
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