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テーマ:原子力発電について(173)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
昨日に続いて大飯原発再稼働について思うことを書きます。
今回の再稼働の大義名分になっているのが、 「15%節電するのはムリ」というもの。 ちょっと待ってください。 そんなことで再稼働するんですか? そもそも関西電力が試算している需給バランスって、 本当に信じて良いのでしょうか? 何だかその当たりがブラックボックスになっていて、 原発推進派に都合の良いデータになっている疑問が どうしてもつきまといます。 実は火力・水力で十分まかなえるんじゃないか? と。 火力発電のコストアップが叫ばれてますが、 原発が事故を起こして、 補償やら何やらで天文学的な数字になることを考えれば、 ずいぶんマシな話だと思います。 仮に百歩譲って、 やっぱり夏場の需要は供給を上回ることが本当だったとして、 それをしのぐための15%節電が、なぜできないんでしょうか? 首都圏はやりましたよ。去年。 首都圏にできて関西にできないはずないですよね。 確かに関西の夏の方が関東に比べると 温度・湿度ともに厳しいかもしれません。 でも、何だかんだいって首都圏もけっこう暑いですからね。 関西人の私でも日中の暑さはハンパないと感じます。 そんな中でたとえば僕の勤務先は目標の15%を軽く超えて、 前年比20%超の節電になりましたから。 関西もやってできないはずないんですよ。 どうしてやらないのか。 僕がなぜここまで大飯原発再稼働を容認した関西を責めるかというと、 この再稼働で原発推進派に大きな大義名分を与えることになり、 休止中の全国各地の原発がどんどん稼働を始めるからです。 再生可能エネルギーが発展途上の現在、 「つなぎ」として原発を稼働するのなら理解できます。 でも原発推進派にとって再生可能エネルギーは利害が対立する対象。 太陽光発電や地熱発電は発展してはいけないと考えているのです。 なぜなら自分たちのフトコロが枯れていく一方になりますからね。 だから今回の原発再稼働は「つなぎ」にはなりえない。 ただでさえ「喉元過ぎれば熱さを忘れる」日本民族ですから、 そのうち福島第一原発のことなんか 忘れ去られてしまうのがオチです。 だから原発が稼働しない状態でも、 電力不足に陥らないところを証明して欲しかったと思います。 橋下さんにも、京都府・滋賀県知事にも、もう少し踏ん張って欲しかった。 福井県知事やおおい町長の言い分もわかりますが、ね。 しかし日本全体のグランドデザインを考えた場合、 こと、原発に関しては 安直な地元への迎合は慎むべきだったのではないでしょうか。 つたない僕の言い分です。
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