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カテゴリ:コーチング・コミュニケーション
マイコーチと、企業風土についてひとしきり話し合いました。
彼はコーチ業のかたわら、 相応の会社から請われて企業研修もされていて、 いろんな風土の企業に接しています。 そんなマイコーチにとって、企業風土の善し悪しを すぐに測ることができるキーワードがあるんだそうです。 --何ですか? そのキーワードって。 「単数形と複数形ですよ」 --えっ? 「企業で研修前後にいろんな人にインタビューするんだけど、 いわゆる平社員の人たちは、ふつうは『私は』と一人称が単数形。 でもね、風土が良い企業だと『私たちは』なんですよ。 つまり複数形。手柄や成果は個人のものではなく、みんなのものだ、 という認識。これが組織を強くするし、風土が維持向上するんです」 --なるほど。 「逆に単数形だと、『オレが、オレが』『私が、私が』と、 自分の売り込みだけに一生懸命になり、 ヘタをすると仲間を蹴落としてまで、自分だけは勝ち逃げしようとする。 こういう人たちの多い企業は、得てして風土は荒廃しているし、 業績も伸び悩んでいるものです」 うーむ。身につまされる話です。 まるで僕の勤務先が見透かされたみたい。 まったく異論はありません。 それからもしばらく意見交換をしているうちに、 パッとひらめくものがありました。 --そういえば悪い風土だと過去形で、 良い風土だと未来形ですよね。 「……というと?」 --風土が悪い場合、『オレが、オレが』ということは、 自分はどんなに素晴らしい行動を起こしたか、 どんなに役立つ成果をもたらしたか、ということを主張するでしょ? いずれも過去に行ったことなので過去形。 --でも良い風土の場合は、誰もが「今度はこういう行動をしてみます」 「次はやり方を変えてこうします」というように、 みんな未来形で話をしているイメージがあります。 「なるほど! それは新しい視点ですねぇ。確かに言えてるかも」 みんなが未来形だと、 一致団結して前へ進んでいるイメージを想起させます。 当然、みんな生き生きとしているし、 しかも生産性も高いはず。 ものごとを未来形で捉えるのは、かくも大切なことだし、 しかも効果がてきめんなんですね。
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