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テーマ:災害・防災(29)
カテゴリ:防災・天気・防犯・事件
九州は北部を中心に豪雨が降り続け、大変な惨事のようです。
お見舞い申しあげます。 今世紀に入ってから、 毎年どこかで豪雨禍が起きているように思います。 異常気象なのか、それともそういう災害のサイクルに 入っているのかわかりませんが、 本当に水の恐ろしさをまざまざと見せつけてくれます。 特に数日前などは 『これまでに経験したことのないような大雨』という表現で、 気象庁が警戒を呼びかけていました。 時間雨量が100ミリ台、つまり1時間の降雨で 雨水の溜まった高さが10センチに及ぶという、 とてつもない雨を、こう表現したのだと思いますが、 僕が今まで知っている最悪の豪雨は、 ちょうど今から30年前に起きた『長崎大水害』です。 7月23日(金)から降り続けた猛烈な雨は25日(日)まで降り続き、 場所によっては時間雨量187ミリを記録しました。 1時間で約20センチもの量の雨が一気に降ったのです。 これは今回の豪雨の約2倍の激しさ。 バケツをひっくり返した量の雨が延々と降り続けたのです。 長崎は山がそのまま海岸まで続き、海縁で落ち込む地形で、 典型的な坂の街。 そんな地域にこれだけの雨が降ったわけですからたまりません。 市内の至るところで崖が崩壊し、市街地は土砂に押し流されました。 結果、死者・行方不明者が300名近くという大惨事となったのです。 長崎を訪れたことのない僕が、 なぜ30年も前のこの災害を覚えているのかというと、 当時僕は大学1年生で、日曜日は毎週深夜ラジオを聴いていたのですが、 番組が終わったとたんに臨時ニュースが入り、 アナウンサーが緊張した口調で、 1時間の時間雨量が200ミリ近く記録したことや、 長崎市内では至るところで土石流が発生し、 観光名所の眼鏡橋が流されたこと、 多くの死者と行方不明者が発生していることを報じました。 慌ててテレビをつけると、NHKがずっと臨時ニュースを流していて、 深夜の長崎の街が、濁流にまかれているシーンを 何度も映し出しており、その光景が自分的にはとても異様で、 だから今も記憶に残っているのです。 ちなみに時間雨量187ミリは30年後の今に至るも、 歴代最高記録なんだそうです。 急峻な地形の日本は、ひとたび豪雨があると、 土砂崩れや氾濫などの災害と隣り合わせになる宿命ではありますが、 やはり毎回この種の災害が発生すると、気持ちはブルーになります。
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