こんぱすコーチの全方位日記

NHKの『鶴瓶の家族に乾杯』。
毎回ゲストが、自分が選んだ町に笑福亭鶴瓶氏ととともに訪れ、
その町のいろんな人とふれあい家族を紹介するぶっつけ本番の旅番組。
僕はこの番組が好きで、毎週見ています。

先週、今週は元バレリーナで女優の草刈民代がゲスト。
彼女のリクエストで鳥取県大山町が舞台でした。

母の郷里が大山の麓である山陰の商都・米子だったりするので、
大山は僕にとっても近しい土地。
関東に移ってからはまったくごぶさたであり、
どんな風景が出てくるのか楽しみにしていました。

果たして、今週のクライマックスで、
大山の登山口である大川寺に草刈さんが向かい、
参道のとある旅館に立ち寄るところで
「あっ」と声を上げそうになりました。

その旅館は『とやま旅館』。

よみがえりました。今から35年前の中学2年生の頃、
祖母と友人との3人で1泊した旅館です。
入口の造作や参道に立てかけられた行燈式の看板などの光景が
当時とほとんど変わっておらず、
一気に懐かしさがこみ上げてきました。

映像に出てきた女将さんもご主人も年齢30歳代。
当然、35年前は現役であるはずもなく、
時代の流れを感じましたが、
しばらくして先代であるご主人のご両親が画面に登場。
僕が一夜の宿客になったときは、
おそらくこの先代の女将さんが相手をしてくれたのだと思います。

当時、祖母が女将さんに
「私たちは大阪から来たのだけれど、
実は米子に長く住んでいたことがあり、
今日は懐かしく米子と大山の旅を楽しんでいる」
と話していたのが思い起こされます。

当時、同行した祖母はもはや鬼籍に入って久しく、
友人とも中学卒業以来、会っていません。
記憶の彼方にしまわれていた35年前の旅。
その光景が懐かしくよみがえり、
『とやま旅館』のFacebookアカウントがあることを発見したので、
思わずメッセージを送りました。

すると今日になってご主人から返信をもらいました。

「メッセージありがとうございます。
今もたくさんの学生の皆様に宿泊していただいています。
今先代は、フロントの受付や、とやま旅館の土木工事で
汗を流しています。
大山にお越しの際は是非とやま旅館へお越し下さい。
お待ち申し上げております。」

本当に、機会があればまた訪れてみたいと思います。

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