|
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
毎週視聴しているテレビ東京系の『カンブリア宮殿』。
先週、取り上げられていた会社は 山口県下関にある『ヤナギヤ』という食品機械のメーカー。 特に創業以来の主力製品であるカマボコ製造機では、 トップシェアを誇り、特にカニかまの製造装置は世界中にも 輸出されている人気商品だそう。
上の写真のように本当のカニの身と見まごうほどの 精巧なカニかまを最近見かけますが、 これも同社の機械でないと作れないそうです。 この会社も現社長が若干25歳で会社を継いだ1975年当時は、 折からの石油ショックによる不況もあって 会社は青息吐息の状態。 まったく何も売れなくなってしまったんだそうです。 会議を開けば、どうして売れないのか、 という言い訳しか社員から聞こえてこない。 そんな会議が5年も続いたのだとか。 「このままでは本当にまずい」と考えた社長は、 社員へ責めることをやめ、聞き方を変えたんだそうです。 それは、たまにモノが売れることがあったら 「どうして売れたのか?」と質問するようにしたこと。 社員の成功体験を自ら語らせるようにし向けたのです。 失敗の理由を聞いても、マイナス評価を受けた、 と感じる社員は、その場を取り繕って正当化するだけ。 それでは根本的な解決にはほど遠い。 ならば、プラスのことを聞けば良い。 プラスのことだったら、社員は正直に自分の行った取り組みを 自然に語ってくれるだろう。 これが同社が沈滞ムードから浮上した 大きな方策だったのだそうです。 そんなカラクリが見えた当時の社長の年齢は30歳代前半。 そんな時分に、既にリーダーとしてのスキルが発露していたんですね。 従業員150名ほどの会社ですが、 大企業以上に偉大な会社だと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年09月25日 21時28分31秒
コメント(0) | コメントを書く
[ビジネス・経済・政治] カテゴリの最新記事
|
|