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テーマ:デフレ(8)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
世の中、デフレ傾向がなかなか是正されません。
ま、僕もプライベートではデフレな生活を楽しんでいる向きがあるので、 とやかく言える立場ではありませんが、 しかしやっぱりおかしい。 かの高速道路無料化という超失政が、 その傾向をひところより助長しているようにも思えます。 デフレを楽しむさすがの僕も、高速道路は応分の負担をすべきだろう、 と思っています。今もその考えに揺らぎはありません。 翻って勤務先では、かねてより、デフレと言いますか、 顧客からの度重なる値下げ要求に悲鳴を上げています。 どんな取引のケースでも、競合への発注替えを匂わせつつ、 引き続き受注したくば値下げすべし、と迫ってくる。 泣く泣く買価を切り詰めて受注するわけですが、 取った刀で今度は協力会社に対して値下げを要求するのです。 経営側の方針が「外注へのコストダウン」なのです。 僕はこれは大いに間違っている、と思うのです。 客が求めてきた値下げに応じるなら、 まず社内のオペレーションを効率化なり省力化するなりして そこでコストを下げるべきであり、 そこを無策のまま、単に業者に値下げ圧力をするのは、 まったく能のない話。 「安かろう、悪かろう」のたとえどおり、 まともなクオリティで成果物が上がってくるはずもなく、 さらにクライアントに値下げを迫るきっかけを作っているのです。 いわば「オウン・ゴール」です。 コストの切り詰めは、社内でまずチャレンジするべきです。 そしてそれ以上に目指さないといけないのは、 「そもそも値下げを要求されないような環境を創ること」 なんですよね。 競合と比して、クオリティの高さや先進性がない、 つまり差別化ができないから値段のたたき合いになるわけで、 他社には真似のできないサービスであるならば、 競合の存在しない『ブルー・オーシャン』の世界が現出するわけです。 その世界では値段のたたき合いはありません。 それを実現するには、顧客のニーズに合わせて常に価値を積み上げることです。 良いお手本が『東京ディズニーリゾート』でしょう。 同施設では、たびたび値上げを繰り返しており、 最近も震災後に若干の値上げを行いました。 しかしそれでも客足が遠のくことはなく、収益向上に大きく貢献しているのです。 なぜか。 常にアトラクションやパレードなどに磨きをかけ、 その時その時に応じた、新たな仕掛けを構築しているからです。 つまりどんどん価値を積み上げているからです。 単に値下げ要求に応じるのではなく、 価値を積み上げて値下げ環境とは無縁にする。 これは企業が生き残るための、大きなキーになります。 さて、僕の勤務先がこの先、どんな価値を積み上げられるのか。 大きな課題ではありますが、僕なりにいろいろと思案しているところです。
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最終更新日
2012年11月08日 21時07分04秒
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