こんぱすコーチの全方位日記

今の職場では、赤ちゃん誕生が相次ぐという
喜ばしいできごとが起きています。
会社じゅうを見ても、ここ最近2世誕生の話をよく聞きます。

少子化と言われて久しいのですが、
広く社会ではその傾向なのかもしれませんが、
近場では新しい命がどんどん生まれていることを実感します。

特に職場のうちの1人は、籍を入れてから10年近く経過してのおめでた。
子どもが欲しいのになかなかできない。
長い期間にわたって医療機関にも通いつつジレンマも味わい、
このほどようやくその願いがかなったのです。

そこまでしてでもやはり子どもが欲しい。
これはいつの時代にも変わらぬ願いなんだと思います。

そう考えれば、果たして今後も少子化の傾向が続くのか？
一概にそうとは言い切れないな、と思います。

僕が小学生の頃は、まだ日本の経済成長が続いていて、
人口もどんどん増えていた時代でした。
「狭い国土にこれ以上人間が増えたら、土地も食糧も枯渇し、
激しいインフレになる」と専門家は憂い、
国に対する人口抑制策を渇望していた時期でもあります。

ところがその数十年後に、出生率が大きく下がり、
子どもが異常に少なくなって学校が廃校になり、
地方の町や村は過疎化が進展して活気が無くなり、
このままでは年金制度も含めて社会システムが瓦解する、
何とかしなければ、と
国に対して子どもを増やす政策を渇望していたりします。

皮肉なものです。誰がこの未来を予見できたでしょうか。

この180度異なる2つの状況を
リアルタイムに過ごしてきた身にとっては、
国の政策がどうのこうのとは関係なく、
人口の増減には自然の摂理があるのだろう、と
半ば達観した感覚があります。

子ども手当がなくなろうが、
保育園の枠が狭いままであろうが、
失業率が改善され無かろうが、

そのうち出生率がどんどん上がっていき、数十年後には
「どうも21世紀前後にわが国は、『少子化』などという、
今となっては考えられない現象があって、
子どもを増やすにはどうすればよいか、などというテーマで
学者たちがまじめくさった顔をして議論していたらしい」
なんていう時代が来るかもしれません。

そう、歴史は繰り返されるのです。

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