|
テーマ:TPPについて(6)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
先週、安倍首相がTPP(環太平洋政略的経済連携協定)の交渉に
参加することを表明し、反対派や賛成派が入り乱れた議論が 一気にかまびすしくなってきました。 「このままでは日本の農業はダメになる」 「首相は国を売る気か」 「日本は外国に骨抜きにされる」 と、反対派はいろんな理屈を動員して、 反TPPキャンペーンを繰り広げているようですが、 申し訳ないけど「いい加減、他人に人生を預けるの、よそうよ」 と思います。 そもそも、 TPPが発効して自分たちの生活が苦境に陥るというのなら、 遅かれ早かれ、その人たちは別の原因で苦境に陥るでしょう。 なぜなら、その人たちは「自分は変わりたくない」と断言しているからです。 他人には「変われ」と言い、そのくせ「自分は変わりたくない」。 こんな虫の良い道理はありません。 世の中は時の流れとともにどんどん進化していってます。 それが「性に合わない」からといって、かたくなに変化を拒んでいると、 その先に待っているものは「自然淘汰」しかありません。 日本がかたくなにTPP参加を拒んでいると、 そのうち周辺国からは呆れられ、 「何だか、やっぱり日本は仲間に入りたくないらしいよ」 「なら別にいいじゃん。俺たちでルールつくらね?」 と、日本そっちのけで勝手に話を進めていき、 結果、日本には何を輸入しろ、と言ってもこなければ、 日本からも何も買ってはくれない状態になります。 つまり、日本は「あってなきがごとし」国の扱いにされるのです。 無視されるのです。スルーされるのです。 こうなると、反対派を守るための政策によって、 日本という国が存亡の危機に陥るのです。 そう。いずれにしろ、世の中の変化からは逃れられないのです。 僕が今の反対派の理屈を聞いて嫌悪感を覚えるのは、 「日本の国を思って」とか 「子孫の繁栄を願って」とか、 もっともらしい理屈を引っさげてはいるものの、 要は「自分の利益」しか考えていなさそうに見えることです。 当座、自分の利益さえ守れれば、国がつぶれてもかまわない。 そんなことを言ってるように思えるのです。 国がつぶれれば自分の利益も損なわれることなど、 中学生でも理解できる話です。 それがいい歳した大人が分からない、と思えてなりません。 本当に「日本の国を思う」「子孫の繁栄を願う」のであれば、 自分自身の考え方や行動が、現状で良いのかどうか、 常に自問自答し、必要な行動変容を起こすべきです。 一番、タチが悪いのは 「自分は変わらない。周りが自分に合わせて変われよ」 という、傲慢不遜な考え方です。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ビジネス・経済・政治] カテゴリの最新記事
|
|