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カテゴリ:会社員やってます
職場の部下に行っている個人面談。
3回目の今回も、ようやく折り返し点を通過しゴールが見えてきました。 面談時間は1人当たり30分。 長いようでいて、けっこうあっという間に過ぎる時間です。 多くの部下が「えっ!? もう30分経ったんですか!?」とビックリします。 それだけ僕に話したい内容が多いわけで、それはそれで何よりなのですが、 「やっぱり話し足りない」「もっとアドバイスして欲しい」 というような表情を見せる部下も少なくありません。 そこで、そういう表情が見て取れた部下に対しては、 別の日に改めて時間をとって、再面談することを持ちかけます。 すると、まずそれを拒否する者はいません。 そしてありがたいことに、再面談をすると、 だいたいの人がスッキリした表情を最後に見せてくれます。 「言いたいことが言えた」「最後まできっちり聞いてくれた」 「視点の異なる気づきをもらった」 と、その理由はさまざまでしょうが、こういう表情を見せてくれると、 「ああ、個人面談をやっていて良かったなぁ」と冥利に尽きます。 今日は、ある主任さんを再面談しました。 彼は、部下への声がけに躊躇する、ということがきっかけで 再面談を希望していたのですが、 よくよく聞いてみると、部下の間違った行動を矯正するために 「怒らなければならない」と信じていたんですね。 この「怒る」という言葉にかなりの引っ掛かりを感じた僕は、 「どうして怒らなければならないのか?」と問いかけました。 すると彼は、過去に自分をたたき上げてきた管理職を挙げ、 体育会系のノリで鍛えられたことが、自分にとっては良い学びになった、 という印象をずっと持っていたことが分かりました。 しかし僕から見ると、その彼は穏やかで真面目で、 およそ体育会系とはかけ離れた性質です。 彼に「その考え方で部下に接しようとすると、辛くない?」と問うと、 「辛いです」と。 「優しい自分を捨て置いて、きつく接しないといけない、と思ってる?」 と問うと、「ハイ、確かに」。 すかさず僕が、「優しい自分を尊重しようよ」とつぶやくと、 その彼は目が点になってました。 リーダーシップを発揮するのに、まさか自分の内面を尊重しよう、 なんて言う上司なんているはずない、という表情です。 でも、僕の経験則から、やっぱり無理して他人の真似をしてもダメなんですよね。 自分の内面に照らして、素直にありたい自分を出す。 リーダーシップをとるときも、自分に素直になる。 そうすると、自分オリジナルのマネジメントやリーダーシップのとり方が 確立していくものなんです。 そんなことを彼に話しました。 1時間足らずで、彼の表情は劇的に良くなりました。 こういう地道な活動が、 組織の風土を変革させる原動力になることを信じています。
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最終更新日
2013年04月01日 21時35分59秒
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