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テーマ:首都圏の鉄道(136)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
東京都心ではひっきりなしに
あちこちで再開発の槌音が止みませんが、 渋谷駅周辺もその一つです。 3月16日に東急東横線が地下にもぐり、 地下鉄副都心線に乗り入れたことで、 地上駅は前日の15日限りで85年の歴史を閉じました。 地上駅施設跡はすべて取り壊されて、 JRの湘南新宿ラインの渋谷駅ホーム移転と 東急グループが開発する高層ビルの敷地に転用される予定ですが、 その取り壊し工事が始まるまでの期間、 一時的に『エキアト』と称する イベントスペースとして活用されています。 今はユニクロが臨時店舗を開いておりました。 改札口だったところはすっかり改札機が取り払われ、 天井から下がったままの進行案内票が、 そこが改札口だったことを偲ばせます。 すっかり火は落とされましたが、 列車の発射案内表示板もそのまま残されていました。 そして圧巻は、 線路の車止め付近に天井から吊るされたTシャツ群。 下を覗き込むと、まだ線路が残っていました。 つい数週間前までひっきりなしに電車が発着し、 利用客でごった返していたのが信じられないくらい、 何だかゆったりと時間が流れていく空間に様変わり。 何よりも、わずかな期間でも テナントを募集して賃貸料を稼ぐという手法、 まるで関西の私鉄経営を見る思いです。 東急の中興の祖である故・五島慶太氏は、その昔、 関西の阪急電鉄を育て上げた故・小林一三氏に 私淑していたこともあるので、 関西私鉄の文化を真似ていたとしても あながち不思議ではありませんが。
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最終更新日
2013年04月03日 23時54分31秒
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