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テーマ:コーチング(167)
カテゴリ:コーチング・コミュニケーション
昨日は、所属している日本コーチ協会埼玉チャプターの
定例セミナー開催日でした。 『聴く』スキルを伸ばすテーマで進行し、 2人組とセッションを組んでお互いの話を聴きあう というワークを行ったのですが、 僕は初めて参加者として訪れてくれた人と組みました。 相手は既婚の女性。 職業等は分かりません(聞いてないので)。 お題は『2013年、これだけはやりたい!』 そのテーマでざっくばらんに話をしてもらい、 こちらは傾聴する、という流れです。 まずは彼女が話す番。 「今年こそワークショップを主催したい。 でも、自信がない」 というフレーズが開口一番でした。 何だかアクセルとブレーキを同時に踏んでいる、 そんな感じでした。 とにかく相手の言葉を繰り返したり、 さらに質問して相手の話したいことを引き出したり… といったことを重ねていきました。 僕の目から見ても明らかに消化不良気味で、 セッション時間が終了。 今度は僕がしゃべる番です。 僕は、エニアグラムの専任講師になるべく、 今年は4段階ある認定資格の3段階目を クリアしたい、という話をしました。 すると彼女の表情が「その話、キョーミあるーっ」 と言わんばかりに一変しました。 後で聞けば、彼女も一時期、 エニアグラムをかじったことがあったそうです。 ところがあくまでもかじった程度。 こちらは専任講師になる目標。 この差は大きいですね。 しかも両方ともワークショップを行うことが目的になっていて、 片や彼女はその行動に躊躇しており、 片や僕はその行動のためにステップアップしている。 彼女的にはまるで対照的に映った可能性が大。 「エニアグラムを学んだきっかけは何だったんですか?」 「どうして専任講師になろうと思ったんですか?」 「エニアグラムのワークショップを通して、 参加者に何を伝えようと思っているんですか?」 矢継ぎ早に繰り出される彼女の質問に対し、 こちらは「良くぞ聞いてくれた!」と言外にほのめかしつつ、 理路整然と答えていくと、 目を見開いた彼女の口からは「まさやん、すごーい!」の言。 「そこまできちんと整理されて、 専任講師になることを目指しているんですね。 そうか、やっぱりワークショップを開催して、 その先にどういう自分があるか、ということが肝心なんですね!」 と得心していたことです。 ただ、僕も理路整然と答えられるまでは、 さまざまな葛藤や矛盾にさいなまれていました。 結局、自分の背中を押したのは、 周囲の期待と賞賛なんですよね。 最後に全員でワークショップの振り返りをしたときに、 彼女の口からは、 「今日初めてここに来ましたが、参加して本当に良かった。 頑張れる気がしてきました。まさやん、ありがとう!」 と何だかこちらが誉めそやされるコメントをもらいました。 ただ、今回のことが彼女にとって 本当に元気をあげたことになるのか。 ひょっとしたら、より大きなプレッシャーを与えたことに なるのではないか。 少し複雑な、今の心境です。
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