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カテゴリ:会社員やってます
文章を書くのがさほど苦にならない僕ですが、
しかし文章力については「まだまだ」と思っています。 小説やネットのブログ等で、 洗練された文章に出くわすと、 とてつもないコンプレックスにさいなまれます。 文章を書くのが苦にならないからこそ、 そのコンプレックスの度合いが深いんだと思います。 何せ、まず「ボキャブラリー」が少ない。 本当に、言葉を知らなさ過ぎなんですね。 たとえ、その人の書いた文章が たどたどしい表現であったとしても、 僕の知らない慣用句やことわざなどを 自由自在に繰り出してきていたり、 意表を衝いた、めちゃくちゃセンスの良い 表現だったりすると、 とてつもない羨望のまなざしを向けてしまいます。 それが、ごくごく単純でかつ何気ない ケータイメール内の文章であったとしても、です。 先日、友人と飲む約束をしていたのですが、 その友人の職場の部下が、 仕事の進め方がヘタで、 結局その友人も手伝わざるを得なくなり、 「少し時間に遅れる」というメールを寄越してきました。 その遅れる理由説明の段で、 友人の、部下に対するイラツキ感を 文章化しているのですが、 それが、 「だからその部下には前々から『手伝おうか』、 と言ってたのに! だいたい今頃になるまで何(以下30000字略)」 というような内容だったんですね。 吹き出してしまいました。 文章を途中で断ち切って、 括弧書きで『以下30000字略』という文言を挿入する、 という発想。というかセンス。 こういうところが、 僕には持ち合わせてない部分なのです。 後で友人に、この話をすると、 「だって、 ふだんからキャッチコピーを考える仕事してるからねー」 と、サラッと言ってのけられ、 さらに羨んだことです。 そんな、ボキャブラリーとセンスに疎い僕なので、 せめて分かりやすい文章を書こう、ということにしていて、 主語や述語をハッキリ表現するのはもちろん、 自分の心の内や、客観的事実を できるだけ丁寧に書こうとしています。 単純なメールでも、 「相手にこちらの考えが確実に伝わるかどうか」 を念頭に置いているので、 場合によっては何度も何度も推敲を重ねて 文章をつづります。 今朝も会社のPCから、 ある取引先へメールを送信しました。 内容はこれから発注しようか、としていた仕事が、 諸々の事情で無期延期になってしまったこと。 後ろ向きの内容なので、より気を遣います。 そもそも当初の予定からどのように変わったのか。 変わってしまった背景は何か。 そして、確たる状況が掴めない今、 無理に発注をしてもお互いに利することがない、 と思われること。 そのような内容を、メーラーに一気に書き、 さらに時間をかけて一文一文を推敲。 文章を付け加えたり、余計な言い回しを削除したり、 そしてもう一度文章を読み込んで、 さらに『てにをは』を直したり……。 そうやって、10分程度で書き上げた文章を、 「受け取った相手はどう思うだろうか?」 という視点で、 30分ほどかけて念入りにメンテナンスした上で ようやく送信。 すると後刻、先方から 「まさやんの文章を読んで、ホレボレしました♪」 と、嬉しい感想をもらいました。 内容は後ろ向きでしたが、 次につながる雰囲気でやりとりができました。 センスのない文章でも、 相手のことをおもんぱかり、 推敲に推敲を重ねた文章ならば、 相手の心を打つことができるものなんですね。
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