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テーマ:選挙!(473)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
昨日の都議会選挙は、
自民・公明の圧勝、民主の第4勢力落ち、共産の躍進と、 けっこうな波乱で幕を閉じました。 維新は橋下共同代表の失言問題で、 伸び悩むことは想定できましたが、 しかし民主が共産にも負けるとは、 つい先日まで政権与党だった政党とは思えない有様。 ただこれは、投票率の低さがそのようなマジックを見せた、 と言う報道がなされていますが、確かにそうだと思います。 いわゆる無党派層が動かなかった。 天気はさほど崩れたわけでもなく、 投票所に足を運ぶのもさほどハードルが高いわけでもなかったのですが、 結果的には投票所へ赴く人が有権者の半分にも満たなかったわけです。 「争点が今ひとつ迫力に欠けた」 という説があります。 ま、ごもっともな話ではあります。 しかし、たとえそうだとしても、 有権者の半数以下で議員が決まる、という現実は、 やはりおかしいでしょう。 争点に話題性があるとかないとかの問題ではありません。 とにかく、有権者に選挙を行ってもらわないといけない。 そうでなければ、わずかな投票率で決まった議員さんの 「価値」「重み」というものが希釈してしまいます。 そういう意味でも、 「外が晴れていても、投票所へ足を運ばなければならない」 という不便な状況を、解決することです。 それは、「ネット選挙」です。 ネットで買い物をする、ネットで株に投資する、 ネットで銀行取引をする……。 これだけ生活のさまざまなシーンを ネットで済ますことが当たり前になってきたのに、 選挙は旧来と同じ方法、というのはどうもしっくりきません。 他の用事は手元で済ませられるのに、 選挙はわざわざ投票所へ行かなければならない、 という面倒くささが、投票率を下げているケースだってあるはずです。 それに、現行の投票制度だと、 投票所にスタッフや監視員が詰めなければいけませんし、 投票が終わったら一斉に開票をしないといけない。 投票日に投票所に行けない人を救済するために 「不在者投票」制度も履行しないといけない。 いずれも人海戦術です。人件費のかかる話です。 しかも膨大な。 ネット選挙でこれら人員をある程度削減できるだけでも、 選挙にかかるコストは大幅に圧縮できましょう。 ちなみに、このネット選挙を実践している国があります。 日経ビジネスに最近掲載された話ですが、 旧ソ連から分離独立した「エストニア」という国がそれ。 あらかじめ交付されたIDカードで本人確認ができれば、 決められた期間内に何度でも投票が可能。 最後に投票した内容が、その人の最終判断とみなされ、 自動的に集計されます。 実にスマートな選挙じゃないでしょうか。 決められた期間内であれば、投票できますので、 不在者投票という概念がなくなりますし、 しかもインターネット経由ですから、 海外に旅行や出張に行っている最中でも、 現地から接続して投票が可能なのです。 細かい運用レベルでは、いろいろと課題もありましょう。 エストニアのような運用はストレートには無理かもしれません。 しかし、少なくともネット投票が実現すれば、 今よりも確実に投票率が上がると思うんですよね。 そろそろ行政側も、インターネットの本当の使い方を 実践して欲しいものです。
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最終更新日
2013年06月24日 22時03分55秒
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