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テーマ:落とし物(34)
カテゴリ:防災・天気・防犯・事件
日本を訪れた外国人が、
あまりの治安の良さに感動する、 というエピソードがけっこうあります。 まぁ日本もそれなりに治安が良いほうではなく、 置き引き、スリ、かっぱらいの類いは けっこうあちこちで起きてはいますが、 彼の地と比べると、その頻度は著しく低いんだそうで。 象徴的なエピソードですが、 日本に旅行にやってきたある中国人女性が 街中散策を楽しんでいたところ、 用足しに入った公衆トイレで、 うっかり財布を忘れてしまったんだそうです。 1時間後にそのことに気づき、 ダメもとでトイレに戻ったところ、 何と、自分の入っていた個室に、 そのまま自分の財布が置かれており、 しかも中身もそのままだったと。 「自分の国ではありえないこと」 と、いたく感動したそうです。 こういう話に接すると、 日本の国も捨てたもんじゃありません。 昨日の日記で書いた「まさかの良いこと」も この類いの話です。 おそらく、10日ほど前に 叔父のお通夜に京都を往復したときのことだと思いますが、 背広の内ポケットに入れていた 名刺ケースをうっかり落としてしまったようなんですね。 そのときは全然気づかず、 翌日、ポケットをまさぐって名刺ケースがないことに ようやく気づいた次第。 無意識に、かばんに入れてしまったのかも、 と思いつつ、かばんをひっくり返しても出てこず。 京都からの帰り、けっこう道中が暑かったので、 背広を脱いで腕にかけながら帰宅したんですね。 その拍子にどうやら内ポケットから 落っこちてしまったようなんです。 --こりゃあ、もう戻ってこないだろう。 未整理のまま、何人かの名刺が入っていたのですが、 落としてしまったのならしょうがない。 とりあえず、次の休みの日に 新たな名刺ケースを調達していました。 ところが今週月曜日に 見知らぬ発信番号でケータイが鳴るので出てみると、 相手は『警視庁遺失物センター』とのこと。 その瞬間、「あっ」と軽く叫び、 --ひょっとして、名刺ケースですか…? と尋ねると、「そうだ」と。 どうやら西武新宿線の車内で落としたようで、 拾った人が西武新宿駅へ届けてくれたらしく、 西武新宿駅では1週間保管していたものの、 名乗り出る人がいなかった、ということで、 自動的に警視庁の遺失物センターへ送られた、 との説明でした。 ああ、ちゃんと拾ってくれた人がいたんだ、 そしてそれをきちんと駅へ届けてくれたんだ、 ということに、ちょっと感動したことです。 で、昨日、その遺失物センターとやらに参上し、 10日ぶりに、わが名刺ケースと再会しました。 戻ってきた名刺ケース posted by (C)まさやん6312 この程度の落し物だと、未だに落とした場所にあって、 多くの人に踏みつけられていてても おかしくないじゃないですか。 それが、まさか手元に戻ってくるとは…。 日本の民度の高さは世界に誇れる! それを大いに実感。 そういうお話でした。 で、これを知り合いにすると… 「なにそれ? 何で西武鉄道の駅員は、 あなたの名刺を頼りにあなたに連絡もせず、 1週間もほっぽらかして、警視庁にそのまま横流しするわけ!? ホント、良い仕事してるねぇっ!! 信じられない!」 とのコメント(^^ゞ 善意のお話が、 いきなり鉄道会社のサボタージュ話にすり返られました(大汗)
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