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テーマ:昨日の出来事(1042)
カテゴリ:ビジネス・経済・政治
とは、平家物語の有名な一節。
たとえ隆盛を誇っていても、 それが未来永劫続くわけではない、 という道理を言い表しています。 そういった事例は枚挙にいとまがありませんが、 昨日、感慨深いニュースが伝わってきました。 かの、かつての小売業の雄であった 『ダイエー』の屋号が4年後をめどになくなる、 というものです。 ダイエーのロゴ posted by (C)まさやん6312 イオン傘下で再建中の同社。 なかなか業績が上向かない中で大胆なリストラを実施。 上場を廃止して来春イオンの完全子会社になるんだそうです。 会社は存続するものの、店のブランディングを再構築するため 『ダイエー』の屋号を白紙にするとか。 かつて、絶頂期の頃のダイエーは 百貨店の三越の売上をも上回り、 まさに小売業界のトップを欲しいままにしていました。 ところがバブル経済が終焉を迎え、 創業者の中内功氏の求心力が急速に悪化、 同氏が鬼籍に入ると、なおも業績の悪化に歯止めが掛からず、 伊藤忠商事の支援があったもののそれでも好転せず、 最近、イオンが資本参加して再建を図っているところです。 ところがイオンも消費増税後に業績が低下していて、 にっちもさっちも行かなくなり、 ここにきてイオンも含めた店舗網の再編が必須、 ということになったらしいです。 僕が子どもの頃のダイエーとは雲泥の差。 ダイエー自体が大阪発祥なので、生まれも育ちも大阪である僕は ダイエーが一つのブランドとして認知していました。 そこそこの大きな駅前には必ずダイエーの店舗があり、 それが一つのステータスでもありました。 実家最寄りの駅前に『ダイエー金剛店』が開店したとき、 いよいよわが街も垢抜けてきたなあ、とほくそ笑んだことです。 その後も、ダイエーがあることが誇りの一つだったのですが、 そのうちジャスコ(現・イオン)がショッピングセンターを開店したり、 食品スーパーのチェーン店が国道沿いに続々と開店する中で、 それらの店に並ぶ品物のほうが魅力的に映るようになり、 いつしかそちらに傾倒していく経緯がありました。 僕が埼玉に引っ越してきたときには、 まだ埼玉の狭山市内にダイエー店舗がありましたが、 いつの間にか閉店してアミューズメント施設に生まれ変わりましたし、 実家に帰省しても、イオンやオークワ等を利用するばかりで ダイエーへ行くことはまずもってほとんどないのですが、 いざ『ダイエー』の看板が無くなると聞くと、 一抹の寂しさを覚えたという、身勝手な話でした。
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最終更新日
2014年09月25日 21時42分14秒
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