|
カテゴリ:生き方・モラル
コーチ仲間から
「この本は良いよ~!」 と奨められ、手に取った1冊。
戦前から戦後にかけて、学制改革も経験しながらも 一貫して人間としての生き方を説かれた 森信三という教育者が、 昭和10年代に、天王寺師範学校で修身の教鞭をとられた際、 その講義の内容を著した本です。 「修身」という授業は、戦前の旧学校制度下で設定されていて、 戦後の学制改革の折になくなってしまい、 今は「道徳」という教科名として存続しています。 僕も「修身」の授業は受けたクチではないので、 その中身をすっかり理解しているわけではありません。 ただ戦後、GHQが 「この教科は軍国主義を煽るものである」と断じ、 その授業を差し止めたものの、 本当にその授業内容が、日本人を危険思想に追いやったのか、 というと、ここは異論はあるんだと思います。 その証拠に、この本を読んでいくと、 「人としてどう生きるか」 「他人をどうおもんぱかるか」 「世の中とどう対峙していくか」 というテーマが底辺に流れ、 常に自分自身に磨きをかけていくこと、 それこそが修身である、ということが説かれているんですね。 つまり、人の倫理観を養うところで、 欠かせないカリキュラムになっているようなんです。 「勝てば官軍、負ければ賊軍」 とはよく言ったもので、 日本は残念ながら第二次大戦の敗戦国となってしまったため、 良いと思われるものも、すべて理屈をつけて排除されてしまい、 今に至っているんですよね。 話がそれてしまいましたが、 そういうわけで、この本の中身は、 人としての倫理観を普遍的に取り扱っており、 語られたのは戦前ですが、 21世紀の現代でも通じる内容なんですよね。 で、読めば読むほど、自分にはできていないことばかり。 耳に痛い本ではありますが、 しかし、今まで気づいてなかったことを 気づかせてくれたことに感謝です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[生き方・モラル] カテゴリの最新記事
|
|