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テーマ:退職(59)
カテゴリ:会社員やってます
数年来の友人と、久々に1対1で一献を傾けました。
その友人が、長年勤めてきた会社を辞した、ということで、 『卒業祝い』とシャレ込んだ次第。 友人と一献1 posted by (C)まさやん6312 友人と一献2 posted by (C)まさやん6312 僕より年下の彼ですが、 でも『アラウンド50』に限りなく近い年齢。 住宅ローンもたんまり残っているそうですし、 1人っ子とはいえ、これからしばらくも学費が必要な 高校生のお子さんもいらっしゃる。 会社の早期退職募集に応募したんだそうですが、 上述の生活環境下で英断を下すとは、 よっぽど他にやりたいこと、あるいは大志があってのことなのだろう、 と思って話を聞いていくと、どうやらそういうわけでもなさそう。 昨年秋に会社から早期退職募集の告知があったときは、 まるで自分には関係のないこと、と受け止めていたんだそうです。 上司との面談の中でも、上司からは 「君は将来、会社を背負っていくだけの資質があるので、 今回の募集とは無縁だよ」 と言われていたのだとか。 ところがその直後に、 自身のモチベーションを下げさせるようなゴタゴタが発生。 それに関する上司のフォローがなっておらず、 そのうち、異動の話まで持ち上がったんだそうで。 ますます志気をそがれた上に追い討ちをかけるように、 賞与の評価が1ランク下がってしまった。 本人にとってはこの1年、けっこう職務に励んでいたつもりだったので、 その評価に納得いかず、上司に質したところ、 てんで話にならない回答が返ってきたということで、 にわかに早期退職募集の応募が現実的になったんだとか。 奥さんに相談の上、12月初旬に決意し辞表を提出。 くだんの上司から引き止められたものの、 その引き止め方にも納得いかず、 なお辞める気に拍車がかかったと。 会社都合の退職扱いになるので、 退職金や失業保険の支給額に厚みがあり、 同じ辞めるなら今が辞めどき、とも考えられますが、 しかし数か月前までは思いもしなかった『退職』に踏み切るとは、 ずいぶん思い切ったもの。 ま、その友人のポテンシャルは並々ならぬものがありますから、 フィールドが変わっても、ちゃんとやっていけるんだろうなぁ、 と他人事のように感じている僕ですが、 でも。 なるほど、そういう選択肢もあるんだなぁ、と。 「住宅ローンが残っている。学費がまだ必要。 だから今の職が自分にとって不満でも 我慢し続けなければならない」 って、堅実な考えである一方で、 自分で自分に足かせをはめているのも事実なんですよね。 「やりたくない仕事をやり続ける」という呪縛から逃れて 思いっきり羽を伸ばして、自分のやりたいことができれば、 この上ないことなんだろうなぁ……。 と、ちょっとその友人をうらやましくも思ったり、 自分だったら……と重ねてみたり。 そんな話をしていると、店のマスターから 「ようこそ! 誰も自分を保証してくれない世界へ!」 とニヤニヤしながら言われました。 そうだよなぁ。 明日の食い扶持にも困ってしまうような悲哀を思うと、 やっぱりサラリーマン稼業の気楽さからは 簡単には抜け出せないよなぁ。 そんな思いと酔いに任せて、それ以上の思考は停止しましたが、 しかし何となく頭の隅っこに『早期退職』の文字が 残ってしまったことです。
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