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テーマ:エニアグラム(61)
カテゴリ:エニアグラム
昨日から2日間の日程で
日本エニアグラム学会のファシリテーター(『FA』と称しています)の 養成講座後期が行われ、参加していました。 前期は1月の成人の日あたりの連休で3日間行われ、 合計で5日間。 メインは、新しくFA資格を取る人たちの模擬ワークで、 現FAを参加者と見立て、ワークショップのカリキュラムの一部分を 実際に進行します。 で、終わってから現FAたちからフィードバックを受ける、 というもの。 僕も昨年は資格取得側でしたので、模擬ワークをやりましたが、 見るのとやるのとは天と地ほども感覚が違いますし、 なにせ参加者は先輩FAだらけですから、 それこそ針のむしろに座っているようなもの。 ……緊張したなぁ。 で、今回は僕の1年後輩になる皆さんの模擬ワークを、 現FAの立場からフィードバッカーとして見させてもらう、 という役割。 これはこれで、皆さんのやり方や口調が、 自分のノウハウを広げるきっかけにもなるので勉強になります。 さて、このFA養成講座。 他にも、現FAを含めたワークも実施します。 新しくFAになる人も混じって、そのワークをやっていきます。 今日は、エニアグラムのワークショップで必ず出てくる 『タイプ誤認』がテーマでした。 『タイプ誤認』とは、その字面のとおりでして、 エニアグラムの9つのタイプで、 受講者が自身の本当のタイプを見誤り、 別のタイプだと信じ込んでしまう現象。 元々、人間の内面には 9つのタイプ全てを持ち合わせているんですね。 で、ストレスを受けた瞬間、とっさに、無意識に出てくる反応、 それが9つのタイプのどれか、で分類していきます。 しかし無意識の反応ですから、 本人がそれを認知しづらいんですよね。 で、表面的なところをなぞるだけで、 「あ、自分のタイプはこれだ」と思い込む。 あるいは、「自分はこうでなければならない」という固着した考えがあって、 それに流されて、本来とは違うタイプを選択してしまう。 そういう現象が生じます。 たとえば、本当はタイプ8なのに、 タイプ2と誤認してしまうケース(逆もしかり)。 タイプ8は、自己主張をする人であり、 いろんなことに挑戦し、人を引っ張っていく傾向があります。 いわゆる親分肌、と申しましょうか。 これが強化されていくと、他人を制御する方向に向きます。 で、健全な状態だと、他人に対してとても情愛深く接し、 いろんな施しを与えるんですね。 タイプ2は博愛の人。 とにかく人に尽くす。人に尽くして感謝してもらうことで、 自分の生きがいを感じる、そういうタイプです。 ところが、相手が感謝してくれないと、「これでもか、これでもか」と 相手の状況にかまわずにどんどん与え、尽くしていき、 結果的に相手を縛っていく状態に陥れます。 状況によって他人を制御する、という行動が タイプ8にもタイプ2にもあるんですね。 こういった共通項が、自身のタイプを誤認せしめることになります。 ワークショップの最初のコースだと、 エニアグラムそのものの理解も浅いですから、 往々にして、この『タイプ誤認』が引き起こされます。 で、誤認したままだと、結局は自己理解が進まず、 自己受容や他者理解も進まない。 エニアグラムを学ぶ目的になかなか沿っていかない、 ということになってしまいます。 それではご本人のためによろしくないわけで、 このタイプ誤認の対応は、とても重要なんですね。 とはいえ、タイプを決めるのはあくまでも受講者本人。 FAは、相手の心をノックすることはあっても、誘導や決め付けはタブー。 ここが、FAとして采配の難しいところなんです。 僕はタイプ3ですが、タイプ3の人は、 タイプ6とかタイプ7とかタイプ8と誤認しやすいんですね。 で、今回は、本当はタイプ3なのに タイプ6、タイプ7、タイプ8と誤認するとしたら、 どういう共通項があり、どういう異なったところがあり、 その見分け方のポイントはなんだろうか、というワークを行いました。 今回のワークを通しても、『タイプ誤認』の難しさと 対応の重要さを改めて認識しました。
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