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“海遊館”とかがある大阪のウォーターフロント天保山にて、 現代アート展示会「RESONANCE」を見てきました。 現代アートは芸術の中でも特に好きなジャンルで、 金沢にある「21世紀美術館」も最高だったし、 今回も「やっぱりいいねー」なのでした。 僕が好きなのは作品を見る側に与えられる自由の幅の広さで。 「こういう風に見てね」っていう方向付けを限りなく少なくした形で成立しているアートなんですよね。 一人旅にもどこか似ている、感じ方の自由が好きなんです。 そんな訳でチケットを買って入場すると、 入り口で美術館の人が簡単な見所解説をしてくれるとのことでせっかくだから聞いていくことに。 それぞれの作品が作成された背景とか、そもそもどうやって作られた物なのかとか、 へ~と思いながら聞いて、実物を見て回って。 3~4年の月をかけて完成した作品 極限の精神状態を作り出して撮影した作品 何十人もの人を巻き込んで作られた作品 それらの前で僕はせいぜい5分くらい立ちすくむわけです。 強烈に感じちゃったんですよ。 このギャップはなんなんだろう。 その作品を作る側が費やしたものと、その作品を見る側が費やすもの。 時間にしろ、お金にしろ、想いにしろ。 ものすごい不等式が存在するわけですよね。 作る側が費やした時間の何百分の一の時間で、その作品は見られる。 作る側が込めた想いのほんの一部しか、見る側にはきっと伝わらない。 「生産」と誤解を承知で言うならば「消費」の間のギャップを、まざまざと。 だって、僕は「生産者」でもあり「消費者」でもあるわけだから。 きっと「消費者」はその生産物の後ろにある何かに想いをめぐらせる想像力を持つべきだし、 「生産者」もそれが消費されるときの儚さに対して準備をしておくべきなんでしょう。 でも、僕はできるだけ、「消費者」としてのレベルを上げたいなと。 「生産」の側の重みをできるだけ受け止められる消費者でありたいなと思います。 現代は「消費」に合わせて「生産」の質が落とされているような時代だと思うから。 そしてまた、「消費者」のレベルを引き上げちゃうような「生産」をもっともっと。 期待して待つだけじゃなくて、自分からも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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