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大学生の頃から数えてかれこれ6年、僕は“塾・予備校”という職種に就いているわけですが、 これまで飽きずに続けられているわけっていうのは言うまでもなく生徒くんたちなんですよね。 中学生とか、高校生とか、浪人生とか、彼らと接するのが、たまらなく面白いわけです。 で、その面白さって何なんだろうって、ふと、思ったもので考えたんです。 きっとそれは、彼らが「まだ何者でもない」ことなんだなって。 そして、これからまさにその「何者か」になりたい、現在進行形であることなんだなって。 つまりは、彼らは社会的にはまだ何者でもないわけなんですよ。 何ら生産的な役割を果たしていない、消費するだけの存在。 本当はそうじゃないんだけど、当事者の彼らはそう考えてるんですよね。 僕もその時期にはそう思ってましたもん。 早く大人になりたいって思ってた。 それは、早く生産の側になりたいっていう想いだったんだと思います。 でも、自分が何を生み出せるのかは、全然分からない。 生み出したいものがあっても、方法が分からない。 そういう、暗中模索をしながら時間を前に進めていくことを、少なからず彼らの年代はしている。 それはそれは不安になったり、時には絶望したり、 大人から見たら小さなことに一喜一憂したり、するでしょう。 そういう、ある種の脆さを、どこかに抱えながら時間を過ごしている。 その脆さに対して、自分をごまかして笑い飛ばそうとするヤツもいるし、 こっけいに映ってもいいから真正面から受け止めて必死にもがくヤツもいる。 僕は後者みたいなヤツが大好きでね。 そういうヤツこそ、カッコいいと思うんですよ。 そういうヤツに、「お前、それでいいんだぞ」って言いたくて、この仕事してるんです。 今日こういう日記を書いたのは、僕自身が一回立ち止まって確認したかったからで。 「おいおい、大人になったとか言って高みの見物してないよな?」 「おいおい、もう何かになっちまったつもりかよ?」 「おいおい、必死こいてやることに腰引けてない?」 てな感じの疑問を、自分に投げつけたかったからでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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