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日本代表、お疲れ様でした。 120分間ほとんどボールを支配されながらディフェンスが最後の集中力を切らさなかったこと、 ときおり奪ったボールを迷いなくゴールに向かってプレーしていたこと、 堂々と「弱者」のサッカーに徹していた今大会を象徴する試合だったと思います。 勝敗を分けたのがクロスバー幅何十センチのボールの軌道だったのは、 史上初のベスト8を成し遂げる国としてワールドカップがパラグアイを選んだからでしょう。 日本のワールドカップ2010は終わりました。 敗戦後の選手たちの姿を見ていると、月並みだけど「いいチーム」だなと思いました。 だからこそ、僕らはこのチームで戦う彼らをもっと見ていたかったし、 ベスト4を目指すというよりも、彼らもこのチームでもっと戦いたかったんだと思います。 悔しさもあるけど、寂しさの方がもっと濃い、そんな敗戦。 「いいチーム」もいつかは負ける。 「勝者」は約200国の中の1国だけです。 だからこそ、堂々と戦って負けた僕らの代表を誇りましょう。 「いいチーム」のまま負けたグッドルーザー。 きっと、日本が大会から去ることを日本人以外にも寂しく思っている人がいるでしょう。 きっと、ワールドカップが終わってから世界のどこかのパブでサッカーの話をしたら、 「日本はいいチームだったな」と言われるでしょう。 すごく誇らしくて、嬉しいことじゃないですか。 なによりも、このチームが子どもたちの心に種を蒔いてくれたと思うんです。 放課後の校庭で“本田”や“遠藤”のフリーキックを真似する子ども、 “大久保”や“松井”のドリブルを真似する子ども、増えてほしいなあ。 彼らの中から、日本の次の歴史を作る選手が出てくるんです。 史上初のベスト8に進んだパラグアイはワールドカップ出場8回目。 日本が4回目なのでちょうど2倍です。 ワールドカップは4年に1回なので、16年の歴史の差。 それは、16年分の敗戦の歴史でもあるわけです。 日本は、まだ歩みだしたばかり。 思えば日本が初出場した98年のフランスワールドカップ。 パラグアイは決勝トーナメント1回戦で優勝したフランスと当たり、 昨晩の日本のように専守防衛に徹してフランスを苦しめ延長戦まで持ち込み、 あと十何分でPK戦というところでゴールを許して敗退しました。 パラグアイは、それから12年かけてその十何分の差を埋めてきたんですね。 日本も、クロスバー幅何十センチの世界との差を埋める闘いの始まりです。 今大会の僕らの代表のように、粘り強く、狙いを定めて、行きましょう。 「何かの終わりは、いつも新しい何かの始まり」 ~GAKU-MC/スタートライン~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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