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いや~、やりましたね~、スペイン! 面白いサッカーをするチームが優勝する。 長い間多くのサッカーファンが望みながら、「やっぱりだめかあ」と阻まれてきた夢です。 思うに、過去のどの優勝国よりも「母国以外の人まで喜ばせた」優勝国じゃないですかね。 なんたってオランダ人の「クライフ」まで決勝の前にスペインの勝利を望んだくらいですもんね。 それにしても、改めてワールドカップってのはすごいもんです。 だってだって、あれだけ泥臭いオランダ、見たことありました? スペインの長所を消すために彼らがたどり着いた答が ファウル覚悟の激しいタックルを仕掛けまくって相手のリズムを寸断するっていう、 いわば昔の西ドイツのような肉弾戦サッカーだったわけでしょうが、 オランダって国はいつも攻撃的で美しいサッカーにこだわるあまりに そういう現実主義的なやり方ができずに負けていったチームなんですよ。 それが、退場者を出すほどにファイトしていた。 それは、美しいオランダとして戦って欲しかったっていう残念な気持ちよりも、 「オランダがここまで勝ちに執着するのか」っていう新鮮な驚きが強くて、 ワールドカップという大会の価値とか存在意義っていうのを、強烈に印象付けてくれたんです。 そして、そのワールドカップでスペインが勝利した。 スペインは伝統的に「攻撃的」と言われるチームですが、今大会のスペインを表現するならば 「創造的」っていう言葉がよりしっくりくるような気がします。 相手が自陣にがっちりと作る守備の陣形に穴を空け、攻め崩す。 そのままでは存在しないゴール前のスペースを、 複数の選手の連動が連動したパスワークで創り出す。 「組織」として作られた守備を「組織」として崩すチーム。 90年代から始まった「守備戦術の時代」への20年越しの答じゃないですかね。 もうちょっと語らせてくださいね~。 スペインって、「組織」と「個人」が二項対立していないチームなんですよね。 これってすごいことだと思うんです。 従来、「組織」と「個人」は対立関係だったわけですよ。 「組織」を重視すれば「個人」は輝かず、 「個人」が主張を強めれば「組織」が機能しない。 永遠のジレンマじゃないかという、対立関係だったわけですね。 それが、スペインってチームはどうもそうじゃない。 高度に「組織的」だってことは書いたとおりなのですが、個人もイキイキしている。 攻撃に参加するディフェンダーもいるし、単独でドリブル突破する選手もいる。 実に楽しそうにプレーしているチームなんです。 「適材適所」とか、「仲間へのリスペクト」とか「最低限の約束事をみんなが守る」とか 上手くいっている理由は様々あるのでしょうが、 とにかく「組織」と「個人」は仲良くやっていけるんだってことが、大事なんです。 それはサッカーに限った話では全然なくて、学校にも、職場にも、家庭にも、 2人以上の人が一つの括りで暮らしているすべての場所に、当てはまる。 スペインの優勝には、僕らの暮らしをハッピーにするためのヒントがいっぱい隠されている。 そんな気がしたから、長々と語りまくってしまったわけです。 これからサッカーの世界ではスペインが見せたサッカーを目指すチームが増えます。 僕はサッカーの世界じゃなくても、スペインを目指しちゃいます。 「みんな」も「わたし」もハッピーな場所を自分の周りにも。 ビバ、スペイン! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月13日 09時22分11秒
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