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2010年08月29日
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カテゴリ:カテゴリ未分類


僕は「内田樹」さんの書かれる本が大好きで、
本屋で見かけるたびに迷わずお買い上げしちゃうヘビーリーダーなのですが、
僕らの目の前で起きているものごとを解き明かすために、
「そもそも」の部分をちゃんと、手を抜かずに掘り起こしてくれる、
いわば、読み手の「わかった!」の部分にまで責任を持ってくれるというか、
「伝えたいことを伝える」において相手の「もの分かりのよさ」に甘えない姿勢というのが、
素晴らしいなあといつも思います。


そして昨日まで「街場のメディア論」を読んでいたわけですが、
その中で「贈与」の成り立ちについて書かれていた部分に「はは~ん」ときてしまったので、
ちょっと紹介させてください。


「贈与」というのは「贈る人」と「贈られる人」がいて初めて成立するのですが、
その順序というのは「贈る人」→「贈られる人」という風に発生しているのではなく、
「贈られた人」が出現してはじめて「贈った人」が「贈る人」となり、
「贈与」の関係が成立するというのです。

というのは、そもそも「贈与」というのは、相手方にとって「価値の分からないもの」を
贈るという行為であって、その「よく分からないけど贈られたもの」に対して、
「これはすごいものかもしれない」と価値を感じた人が出現したときにはじめて、
その「贈られたもの」は「贈り物」になるんですって。
(この辺の道筋はかなり省略しちゃってるので、詳しくは原書をぜひ!)

つまり、「贈り物」の価値は受け取る人が「ありがとう」と言った瞬間に発生するのであって、
「贈り手」が「これあげるよ」と言ったときに発生しているものではないんですねー。
そもそもの起源をたどれば。



僕はこれを「仕事」と関連付けたのですが、
仕事じゃなくてもいい、2人以上の人が共同でやる行為のかなりの部分が、
この「贈与の成り立ち」論から分かるんじゃないかと思ったのです。
つまり、なぜ「ありがとう」が必要なのか、ということです。


「仕事」=「贈り物」という等式を、僕は考えました。
それは、あらゆる「仕事」というのがみんな「必要とされること」があって
はじめて存在できるものだと思うからです。
「仕事」の価値は「必要としている人」がいてはじめて発生する。
いくら「ねえねえ、いいもの作ったんだよ」と言っても、みんなが「そんなの、いらないよ」と言えば、
その「仕事」は対価が発生しないわけです。


そして、これは「仕事」の周りにあるあらゆる行為にきっと適用できて、
たとえばコピーをとってあげるとか、資料を揃えてあげるとか、そういうことも、
「してあげる人」と「してもらう人」があって仕事になる。
言葉からして、「してあげる」「してもらう」「させていただく」「やってください」などなど、
みんな「あげる」とか「もらう」が入ってるんですよね。



あらゆる仕事はきっと贈与の関係を持っている。
これが僕が考えたことです。
そして、贈与に価値を発生させるのは「贈られた側」である。
だから、「ありがとう」が大事なんです。
「ありがとう」がなければ、その仕事に価値がないってことに、なっちゃうんですもん。


「贈られる側」、責任重大だな~。
うっかり「ありがとう」を忘れることは、実は大きな意味をもっちゃうわけだ。

でもでも、「贈る側」にだって自立が必要で。
「ありがとう」はいつでも「ありがとう」のかたちをしているとは、限らないものだから。
いろんな姿の「ありがとう」をキャッチできる心を、磨いていかなきゃ。



世界が素晴らしい場所になれる可能性を、ちょっとだけ夢見ることができた朝です。
本当に久しぶりに持てた、うれしい感覚。
大事に大事に。






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最終更新日  2010年08月29日 10時11分01秒
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